山陰放送

12月に再稼働が計画されている島根原発2号機のテロ対策施設が正式合格したことを受け、中国電力は、25日、安全協定に基づく事前了解を得るため、島根県と松江市を訪れました。 【写真を見る】「工程ありきではなく安全確保を第一に」中国電力　島根原子力発電所2号機再稼働を前に「特定重大事故等対処施設」設置許可正式合格を島根県などに報告　 23日、原子力規制委員会から設置許可を受けた特定重大事故等対処施設は、航空機の衝突といったテロなど緊急時に対応するため、新規制基準で設置が定められた施設です。 再稼働を控える島根原発2号機では、2028年8月までの設置が義務付けられ、間に合わない場合は、原子炉を停止しなければなりません。 25日、島根県庁を訪れた中国電力の北野副社長は丸山知事に、 「工程ありきではなく、　安全確保を第一に進めていく」 と決意を述べました。 中国電力　北野立夫副社長 「ひとつひとつ安全を確認しながら、再稼働の工程を進めていく所存」 「何かあれば立ち止まるという覚悟を持って、ひとつひとつ確実に進めていく所存」 島根県　丸山達也知事 「このタイミングまでに、ということを置いて、判断を進めていくということは考えてはいない」 中国電力は安全協定に基づき、松江市にも事前了解を得るため訪れた他、周辺自治体の鳥取県や米子市なども訪問。 島根原発2号機は、11月28日から原子炉に核燃料を装てん、12月上旬に再稼働する予定となっています。