広島・秋山Vへの鉄則「連敗しないことが大事」 鬼門バンテリンドーム突破だ!4連敗中の敵地で難敵・高橋宏攻略へ
広島・秋山翔吾外野手(36)が26日、難敵を攻略しての鬼門突破に意気込んだ。27日からはバンテリンドームで中日との3連戦。今季は敵地で2勝5敗1分けで、現在4連敗中。さらに、27日の相手先発は3戦2敗、対戦防御率0・00の高橋宏。優勝争いを勝ち抜く上でベテランは「連敗しないことが大事」と強調し、初戦の必勝を誓った。 負のデータを塗り替えるためには、重い扉をこじ開ける必要がある。頂点を目指す戦いを繰り広げる上で訪れたひとつの関門。秋山は高橋宏に対し「簡単に打てない投手ということは、他球団も身をもって感じている。宏斗(高橋)を打つっていうのが最重要」とナインの思いを代弁した。 相手右腕とは今季3度対戦して1得点も奪えておらず、2勝を献上。前回7月5日の一戦では“マダックス”(100球未満での完封勝利)を許すなど、23イニング連続無得点で引き立て役に回り続けている。加えてチームはバンテリンドームで4連敗中。同期間は全て1得点以下と、攻撃陣は沈黙が続く。 秋山は前回対戦で高橋宏からマルチ安打を放って意地を見せたが「この前、パンパンと2本出ただけ」と慢心は一切なく、来たるべき勝負に向けて口元を引き締めた。主戦級の投手から得点を奪うことは容易ではないが、決して気後れはない。 22日・巨人戦では完封ペースの戸郷を相手に土壇場の九回に同点に追い付き、延長戦の末に勝利を収めた。25日・阪神戦も一時は5点のビハインドを背負ったが、七回に3点を返す粘りを見せた。「25日の試合もそうでしたけど、後半粘って『何とかなるんじゃないか』という空気はある」と打線全体の反発力をプラスに捉えた。 25日は敗れたが、ズルズルと失速しないためにも27日の一戦が持つ意味は大きい。現在、2位・巨人とは1ゲーム差。12球団で唯一、今月まだ連敗がないことも首位キープのひとつの要因だ。敗戦した試合の次戦が苦手のバンテリンということも踏まえ「次を取らないといけないという部分でチーム力は試される」と語った。 シーズンも大詰めに入り、よりワンプレーの重みが増す。西武時代にリーグ優勝を経験したベテランは「走るとか守るとか、そういうところは万事抜かりなくやっておくべき」と凡事徹底の重要性も強調した。「言葉なり、プレーで見せていって最後に勝っているかどうか。頑張ります」。これ以上、名古屋の地で足踏みはできない。経験豊富なリードオフマンが負の連鎖を断ち切っていく。