【ブエルタ・ア・エスパーニャ2024 レースレポート:第16ステージ】ソレルが2年ぶり3勝目…ポイント&山岳賞トップのファンアールトが負傷リタイア
「アタックは1回で終わらせようと考えていた。プールも力強いペースを維持していたけど、あそこで行ったからには後ろを振り返らずに走り切った。この勝利を妻と子供たちに捧げたい。とても幸せだ。このチームではあまり勝てなかったので、とても特別な勝利なんだ。ブエルタ・ア・エスパーニャの最後の勝利から2年経って、ここで勝つのは特別なことだった」
一方の総合優勝争い。ランダは残り8.5kmで満を持してスタート。マスが追い上げ、残り5kmで反撃に出た。カラパスとログリッチだけがゴールまでマスについていくことができ、オコーナーに58秒差をつけてフィニッシュ。総合成績では首位オコーナーと2位ログリッチの差は5秒になった。
この日も逃げ集団に加わり、チームメートをアシストするとともに、山岳賞でトップになったヴァインは「今朝は調子がいまいちだとみんなに伝えた。最初の山岳ポイントでワウト(ファンアールト)とスプリントしたが、調子がいまいちだったので、他の2人(ソレルとデルトロ)のために頑張ろうと決めた」という。
「マルクが勝利を収めることができた。2年前、ビルバオの第5ステージで彼が優勝したとき、私もレースをしていたことを覚えている。マルクとは何度も一緒に走ったことがあるので、ブエルタ・ア・エスパーニャでチームの勝利に貢献できたのは素晴らしい」
一方で、「ファンアールトがクラッシュしたことは絶対に私が望んでいた山岳賞ジャージの取り方ではなかったし、正直言って、峠の頂上でのスプリントでは彼に負けていた。今日の目標はチームの勝利で、その目標は達成された。逃げには3人のUAEライダーがいて素晴らしい動きをした。デルトロは若く、初めてのグランツール。彼は今日本当に調子がよかった」(ヴァイン)
「実は今日はそんなにひどいとは思っていなかったが、最終的にはマイヨ・ロホを守れたので、次の2つのステージに向けていいことだと思いたい」と5秒差で首位を守ったオコーナー。
「最終日のマドリードでそれを味わえるかどうかわからないので、最大限に楽しまなければならない。オーストラリアの自転車競技は常にいい結果を生み出しており、私たちが先頭で戦っているのを見るのはクールなことだよ」 文・山口和幸
山口 和幸
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