【食品添加物の安全性一覧表つき】ジャムの増粘剤であるペクチンは安全、柑橘類の輸入品の防かび剤に注意!
多くの加工食品に食品添加物が使われていて、完全に避けることはむずかしい時代。ただ怖がるだけでなく、添加物の中でも危険なものと安全性の高いものを把握して、賢く対処したい。今回は、ジャムやフルーツなどの添加物について、科学ジャーナリストの渡辺雄二さんに教えてもらった。後半につけた、避けたい添加物一覧もご参考に。
ジャムなどの増粘剤であるペクチンは安全
手作りのジャムはいちごなどの果物を煮てつぶし、砂糖を加えて作る。 「しかし市販のジャムは必ずといっていいほど、プルプルとした食感を出すためのゲル化剤としてペクチンが添加されています。このペクチンはもともと果物に含まれる多糖類なので心配いりません。 また酸味や保存性を高めるためにクエン酸などの酸味料が添加されています。この酸味料は一括名表示なので、具体的には何が入っているのかわからないので少し不安が残りますが、全般的に毒性の強いものは見当たりません。 全体的に見て、ジャム類は安全性が高いといえます」(渡辺さん)
甘味料は天然由来のものなら安全性が高い
甘さを残して低カロリーをうたったダイエット商品のほとんどに、甘味料が使われている。 「甘味料も人工的に作られたものと天然由来のものがあります。 多くのカロリーオフ飲料には合成甘味料が使われています。その代表のアスパルテームは脳腫瘍との関連が、スクラロースとアセスルファムKは体内で分解されずに肝臓や免疫にダメージを与えると懸念されます。 一方、キシリトール、ソルビトールは安全性が確認されています。ステビアは天然由来ですが精巣への悪影響があるという指摘もあります」
一見ヘルシーな柑橘類は輸入品の防かび剤に注意!
「レモン、オレンジ、グレープフルーツなどの柑橘類は、遠くアメリカや南アフリカなどから船便で数週間かけてやってくるものがあります。その途中でかびが生えたり腐ったりしないように、防かび剤が添加されています。 OPP、OPP・Na、TBZ、イマザリル、さらに最近、ピリメタニルやフルジオキソニルなどが追加されました。 これらの一部は高い発がん性や催奇形性があるとされ、バラ売りでも品名札や陳列棚などに使用した防かび剤の物質名を表示するように求められています。やはりできる限り、これらが添加されていない国産品を買うことをおすすめします」