「事件性があると思われたら嫌で捨てました」布団もカーテンもない気象予報士・小林正寿の謎めいた私生活「傘もない」に驚きの声も
僕はテレビの仕事が好きですし、気象の仕事にハマっています。これからもいまのルーティンを続けていけば、自分では気づかないうちに成長できるんじゃないかと思っています。 ── 気象予報士としての目標はありますか。 小林さん:「日本一思いやりのある気象予報士」になりたいということは、ずっと思い続けています。僕は全国の方に天気予報をお届けしていますが、雨が降ったら困る人もいれば、喜ぶ人もいますよね。雨だから「悪天候」とは言えません。
僕は大学時代「外食恐怖症」などのパニック障害を患ったのですが、その経験から、世の中にはいろいろな人がいることを想像できるようになって、「いろんな立場の人に寄り添う言葉を届けたい」と思うようになりました。 「晴れます」と予報したのに雨が降ってしまった日に、「天気予報を信じてくださった方に申し訳ない」という気持ちを込めて、街に出て傘を配ったこともあります。コンビニでビニール傘を買って、「よろしければ」と。名乗るわけではないので、今考えるとあやしいヤツですよね(笑)。
PROFILE 小林正寿さん 気象予報士。茨城県常陸大宮市出身。専修大学卒業後、2012年に気象予報士となり、2013年からウェザーマップに所属する。目標は、日本一思いやりのある気象予報士。2019年より日本テレビ系『ZIP!』にお天気キャスターとして出演中。著書に『しゃもじがあれば箸はいらない』(KADOKAWA)がある。 取材・文/林優子 画像提供/小林正寿
林優子