「事実見つめる必要ある」 神奈川知事、朝鮮人虐殺で
神奈川県の黒岩祐治知事は5日の定例記者会見で、1日で発生から100年となった関東大震災での朝鮮人虐殺を巡り「事実はしっかり見つめることが必要だ。(虐殺の実態調査について)国の判断でどこまでやれるのか、見守るしかない」と述べた。 関東大震災では、東京や神奈川を中心に「井戸に毒を入れた」などの流言が広がり、多くの朝鮮人らが殺害された。松野博一官房長官は8月30日の会見で「政府内において事実関係を把握する記録が見当たらない」と述べていた。 黒岩氏は「重要なのは、今後の災害対応で流言飛語などによる混乱を防いで正しい情報を発信し、県民に適切に行動してもらうことだ」とも強調した。