小池百合子の「虚飾の政治家人生」に終止符を…! 目黒区長選、東京15区補選の結果は有権者が「小池の闇」に気付いた証である
4月28日に投開票が行われた衆議院の3つの補欠選挙は、全て立憲民主党が制し、自民党は3議席を失った。この結果は、岸田首相の今後の政権運営に大きな影響を与えるであろう。そして、衆議院東京15区補選での乙武洋匡の敗北で、国政に復帰し、総理の座を狙うという小池百合子の野望は潰えたと言えるのではないかーー。 【写真】「学歴詐称疑惑」再燃の小池百合子…その「虚飾の物語」を検証する
注目の選挙結果
島根1区は、安倍派元会長の細田博之前衆議院議長の死去に伴う選挙である。与野党対決となったが、立憲民主党の亀井亜紀子が82,691票を得て、自民党の錦織功政(57,897票)に圧勝した。これまで自民党が議席を独占してきた「保守王国」の島根県、その1区で議席を失った。 長崎3区は、派閥の裏金問題で谷川弥一代議士が辞職したことによる選挙であるが、ここでも立憲民主党の山田勝彦が53,381票を獲得し、日本維新の会の井上翔一朗(24,709票)に圧勝した。 東京15区は、公職選挙法違反で有罪になり議員辞職した柿沢未途前法務副大臣の選挙区であるが、9人の候補が乱立する中で、やはり立憲民主党の酒井菜摘が49,476票を獲得して当選した。 2位が無所属の須藤元気で29,669票、3位が維新の金沢結衣で28,461票、4位が諸派「日本保守党」の飯山陽で24,264票、5位が無所属で国民民主党と都民ファーストの会が推薦する乙武洋匡で19,655票であった。 以上のような結果をもたらした原因は、昨年秋以降に大きな問題となった自民党派閥のパーティ券問題である。自民党に対する批判が高まり、岸田首相は安倍派の幹部に対する厳しい処分などを行ったが、それもあまり評価されなかったようである。長崎3区と東京15区では候補者を立てることすらできず、不戦敗であった。 3敗という結果に、自民党内では岸田首相では、選挙に勝てないのではないかという不安の声が、若手や中堅の間で広まっている。今は、岸田首相が衆議院を解散できるような状況ではない。秋の自民党総裁選でも、岸田が楽勝できるとはかぎらない。 国会では、政治資金規正法の改正が焦点となるが、自民党案は野党案よりも規制が緩やかである。