【RWS】第4回日本大会で強豪ペットヌンの挑戦受ける吉成名高「辞めるまでずっと防衛もあり」
ムエタイ「RWS(ラジャダムナンワールドシリーズ)第4回日本大会」(12月1日、神奈川・横浜大さん橋ホール)で強豪ペットヌン・ペットムエタイジム(フランス)の挑戦を受けるラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級(約52・16キロ)王者・吉成名高(23=エイワスポーツジム)のインタビューが主催者から届いた。一部抜粋で紹介する。 -前回10月のBOM(ザ・バトル・オブ・ムエタイ)ではカンボジアの立ち技格闘技クンクメールからの刺客ボーン・ポンレックを3RKOしました 「やる前からクンクメール陣営は本気で勝ちに来ると聞いていて、対抗戦初戦の(品川)朝陽がドローだった結果を見て、本当に国・競技を背負って戦ってきているんだなと。1R序盤にいきなり飛び込んでの前蹴りや後ろ蹴りが独特なリズムだったので、ちょっと見づらかった部分はありましたけど、冷静に対処できましたし、腹を効かせてスタミナを削っていき、最後はフィニッシュにつなげる作戦がハマったかなと思います」 -戦った感触としてはどのレベルの選手だったと 「映像をいくつか見ても負けた試合はなかったので勝率は高いのかなとは思ったんですけど、蹴りの威力はいつも戦っているタイ人選手の方があったと感じました」 -クンクメールの選手は気持ちが強いと言われます 「やっぱり、僕も最後に倒し切ったわけではなく、スタンディングダウンで終わった形でした。ただ相手はもう攻撃を返せる状態ではなかったので、あそこでストップしたレフェリーの判断は間違ってなかったとは思うんですけど、倒し切れなかった面も含めてこっちも疲れました(苦笑)」 -今大会では当初のラック・エラワン選手からペットヌン・ペットムエタイジム選手に変更になりました 「僕が判定で勝ったプレーオプラーオ選手にはヒジで斬り勝ってドクターストップによるTKOで勝ってますし、相手にとって不足はない選手なので気合が入りました。しかもムエタイ全体の最新のスーパーフライ級のランキングでは、ラック選手よりランクが上なのでタイでも評価されている選手だなと。そういう相手にいつも通りの完勝を見せられれば、またタイにもいいアピールになるし、気合はすごく入っています」 -印象は 「頭を使って戦うというよりは、ヒジ、パンチで前に出てくる圧力と力、スタミナがすごくあるなと。日本ではすごく受けるタイプのファイトスタイルだと思うので、それを僕は受けて立つつもりで挑み、全部カウンターを合わせて体力だったり、技のキレでも上回って倒せるとは思います」 -欧州系特有のフィジカルの強さもありそうです 「そうだと思いますね。めちゃくちゃバキバキな身体でしたし、スーパーフライ級に階級を上げたばかりですけど、背は僕よりも高く、体の大きさも多分、僕よりあると思うので、パワーで勝負するというよりかは技のタイミング、キレ、スピードでダメージを与えていこうかなと」 -KOするイメージもできあがっているんですか 「何個かこの技が当たるんじゃないかというのは考えているので、それがハマれば倒せるかなと。ペットヌン選手が倒されている試合をまだ見たことがなく、ここ最近はもうずっと連勝してとにかく勢いがある選手なので、そこで僕が勝って、彼にとっての壁になりたいなと思います」 -記者会見では戦いたい相手として、ラック選手のほかにクンスックレック選手と、石井一成選手に2度勝利しているパントー選手の名前をあげていました 「クンスックレック戦に関しては変わらずお互いの中間の契約体重でやりたいですし、パントー選手とは一成君の敵討ちの意味も込めてやりたい気持ちはあります」 -今回3度目の防衛戦ということですが、最多防衛記録も狙いますか 「調べてみないと最多防衛記録は分からないのですが、スーパーフライ級は適正階級なので、この競技を辞めるまでずっと防衛し続けるのもありかなとは思います。でも、ちょっと調べてみて最多防衛記録が15回とかだったらやりたくないです(苦笑)」 -15回だと多すぎますか 「そうですね。またタイでも防衛戦をしたいとも思っているので、防衛記録も塗り替えられたらいいですね。僕は常に向上心を持って、本当にムエタイという競技が好きで毎日毎日いい練習ができていてどんどん強くなっている自信があります。スーパーフライ級だとタイでも僕が一番強いとみんなが思ってくれているとは思うんですけど、今回ペットヌン選手からいい勝ち方をして、それに拍車をかけたいと思います」