オリックス・西野真弘

　オリックス・西野真弘内野手（34）が14日に大阪・舞洲の球団施設を訪れ、今季取得した国内FA権を行使せずに残留する意向を球団に伝えた。 　「来季もオリックスでやらせていただきたいですという報告を正式にさせていただきました。指名してもらってここまで10年育ててもらった恩がありますし、改めて考えるとやっぱりオリックスのことが好きなので。またここで同じユニホームを着てやりたいと率直に思った。他でやるということはほとんど考えられずに、ここでって風には思っていた」 　今季は規定打席には未達ながら、89試合の出場で打率・300を記録。全日程終了から2日後の今月8日に最初の話し合いの場が持たれ、球団は今季推定年俸2300万円からのアップと複数年契約を提示して慰留の姿勢を示した。迅速かつ誠意あふれる対応に、西野は14年ドラフト7位で入団した球団への愛着を再確認。“生涯オリックス”の意向を口にした。 　「選手でいるうちはオリックスでずっとやりたいなという気持ちが、新たに芽生えたじゃないですけど、そう思いました」 　T―岡田、安達らの引退で、来季は野手最年長として迎える。「もうちょっと自分がやっていれば、また順位も変わったのかなと思うところもある。（野手で年齢が）一番上になるので責任感も持ちながら、視野もちょっと広く見ながら。自分だけじゃなく、チームのことも見れるように」と心境新たに、岸田新監督が率いる来季のチーム再浮上へと目を向けた。　（阪井　日向）