今季も大谷翔平のドジャースは投打にえげつない…大リーグ公式予想システム「先発投手5人で700イニング稼げれば勝負になるチームはない」
大リーグ公式データサイトのファングラフスは9日(日本時間10日)までに、成績予想システムとして定評がある「ZiPS プロジェクション」2025年のメッツ版を発表した。これにより、パドレス(ダルビッシュ有、松井裕樹)を除けば日本選手を擁する全チームの予想が出そろい、投打のトップはドジャースコンビだった。 ◆大谷翔平、妻・真美子さん『きょうも定位置』に 奥さま会【写真】 日本選手で投手トップはドジャース・山本由伸で『fWAR(代替可能な控え選手に比べ、何勝を上積みできたかを示す評価指標)』は3・5と算定された。これはドジャース投手陣で新戦力左腕のブレーク・スネル(4・9)に次ぐ高い数字となっている。 山本は具体的に先発24試合で145イニング3分の2を投げるとされ、11勝6敗、防御率3・43。150奪三振、31四球、16被弾、9イニング相当の奪三振率9・3、『ERA+(球場特性を補正し、リーグ平均を100で換算した防御率)』は123。 チームメートの大谷翔平も今季は2年ぶりで先発投手を務める見込みで、予想は登板17試合で100イニング3分の1、7勝4敗、防御率3・77。108奪三振、39四球、14被弾で奪三振率9・7、ERA+は109。マウンドに登るのは5月以降とみられているため、投手としてのfWAR予想は2・4にとどまったが、一方でDHとしては日本人打者で断トツトップの6・8をたたき出すとされ、投打の合計は9・2となっている。 ドジャースの先発ローテに関し、ファングラフスは「もしも今季スネル、山本、グラスノー、大谷、ゴンソリンの5投手から計700イニングを稼げれば、同じナ・リーグ西地区で勝負になるチームはないだろう」と予想。 fWARに関しては、グラスノーが3・0、ゴンソリン1・2に加え、メイも1・6、ミラー0・7の予想。層の厚さはリーグ随一で、前述の先発ローテ5人だけでfWARは計15・0となっている。 打者陣も、大谷の6・8は異次元としても、それに続くのはベッツ(5・0)、フリーマン(4・7)とMVPトリオだけでfWAR計16・5をたたき出す計算になる。 ドジャースが所属するナ・リーグ西地区は、他にパドレス、ダイヤモンドバックス、ジャイアンツと10月の大舞台を目指すチームがひしめく激戦区だが、あくまでも机上の計算ならば、直近13年間で12度目となるドジャースの地区Vは、ファングラフスの指摘通り『無風状態』と言えそうだ。
中日スポーツ