新型車両7700形も登場 都電荒川線で「路面電車の日」イベント
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都電荒川線の荒川車庫(東京都荒川区)で12日、「路面電車の日」イベントが開かれた。車庫が一般公開されたほか、デビューしたばかりの新型車両7700形が展示され、鉄道ファンや地域住民、親子連れでにぎわった。
6月10日は“6(ろ)めん10(でん)しゃ”の語呂合わせにかけて路面電車の日とされている。それにちなみ、都電荒川線では毎年、前後の日曜日に荒川車庫で記念行事が行なわれている。 都電荒川線では、今年5月に新型車両7700形がデビューしている。今回のイベントでも、7700形がお披露目され、集まったファンたちは熱心に写真や動画を撮影していた。
車両工場では、パンタグラフを上げ下げする体験コーナー車内の降車ボタンを押すコーナーなどが設けられたほか、トラバーサーなど普段では見ることができない作業車に実際に乗って、記念撮影を楽しむ親子連れの姿も目立った。
車庫に隣接した「都電おもいで広場」では、切り絵作家の故・稲葉祐吉さんの作品が展示されたほか、記念グッズなどが販売された。 また、荒川区による観光名所の紹介や地元の商店による荒川線グッズが販売されて、限定グッズを買い求めるファンが長蛇の列をつくった。
今回の路面電車の日イベントでは、2011年に起きた東日本大震災や今年に起きた熊本大震災への義援金を募る「復興支援コーナー」が設けられ、詰めかけた来場者たちは思い思いに募金をしていた。 (小川裕夫=フリーランスライター)