【阪神】悪夢のサヨナラ負けで3位転落 岡田彰布監督は「もう、ええわ」とバス直行 交流戦初戦から3連敗したチームのリーグと交流戦Vは過去ゼロ
◆日本生命セ・パ交流戦 ロッテ5×―4阪神=延長10回=(31日・ZOZOマリン) 悪夢の逆転負けで今季初の4連敗を喫し、4月19日以来の3位に転落した。阪神・岡田彰布監督(66)は「もう、ええわ」と報道陣を制し、バスへ直行。試合後の会見を拒否した。感情を表に出すことなく、淡々とした口調と表情。逆に、怒りの大きさがにじみ出た。最後は10回に漆原が2死から崩れ、押し出し四球で今季2度目のサヨナラ負けが決まったが、最大の誤算は9回だ。クローザーのゲラが1点差を守れなかった。 1死二塁を迎えた助っ人は、これまでと別人。代打・ソト、小川の連続四球で満塁を迎え、高部に同点の左犠飛を許した。過去24試合で計3四球と制球力が光っていた右腕。1試合に複数の四球は初めてだ。1―0の9回に登板した26日の巨人戦(甲子園)に続き、2戦連続の失点とセーブ失敗。「ゾーンに投げ切れず、悔しい」とうなだれた。 前川が6回にプロ1号となる同点2ラン、7回に勝ち越し打を放った。ヒーローが決定的だった若虎の晴れ舞台は幻に。打線は19日のヤクルト戦(甲子園)以来、9試合ぶりの4得点を奪い、同戦以来の2ケタ安打を放った。不振の攻撃陣に“兆し”も表れていたが、今度は自慢の継投が決まらずに水の泡。DHを解除し、ほとんどの選手を投入して守り切る態勢だっただけに、痛恨のイニングになった。 18年以来となる6カード連続の初戦黒星で、交流戦3連敗スタートも同年以来。交流戦初戦から3連敗したチームのリーグ優勝と交流戦優勝はこれまでなく、いずれもV率は0%だ。 4回8安打3失点と不安を残した青柳は試合後、3度目の登録抹消が決まった。この日の2軍戦で7回1失点と好投した伊藤将の昇格が有力。10勝13敗1分けの5月は最後まで好転しなかった。(安藤 理)
報知新聞社