「緊張感が恋しいといえば恋しい」大谷翔平が懐かしむ“投手としての自分” 打者に専念していることへの好影響は
ドジャースの大谷翔平が現地時間5月27日(日本時間28日)、敵地でのメッツ戦の前に取材に応じている。 【動画】MLB公式もクローズアップ! 大谷の妻・真美子さんのガッツポーズシーン この日悪天候で試合は中止となったが、大谷は16日のレッズ戦で左ハムストリングを打撲しており、その後のケガの状態が心配されていた。 現地メディア『Los Angeles Times』のジャック・ハリス記者の記事によれば、大谷はハムストリングのケガについて「日に日に良くなってきている」と話し、「スイングにあまり影響を受けていないと思う」と、打撃面に支障がないことを強調した。 また、今季は打者に専念しており、投手への思いについても胸の内を語った。「先発投手には独特の緊張感があります」とし、「緊張感が恋しいといえば、恋しい」と、懐かしむようなコメントをした。 記事では「投球は今シーズンのオオタニにとって欠けている部分であり、2度のMVP受賞経験を持つ彼は、1日おきに60~70球程度の中強度のキャッチボールに限定されている」とし、「オオタニは先週、平地での60フィート(約18.3メートル)からの投球練習で球速80マイル(約129キロ)を記録した」と伝えている。 昨年受けた2度目のトミー・ジョン手術からの完全復帰はまだだが「(回復を)一歩ずつ進めていき、慌てずに次のステップに進みたい」と意気込みを述べた。 投手をやらず打者に専念していることへの好影響については「シーズンを終えるまでは、何とも言えない」と大谷自身は語ったという。 デーブ・ロバーツ監督はそんな大谷について「来年、彼(オオタニ)が投手として復帰しても、攻撃面でやっていることをある程度再現してくれることを期待しています」と、再び“二刀流”として輝きを放つことを期待しているが、「試合のひとつの側面に集中するということに何か意味があると思います」と、打者に専念することの意味についても触れていた。 マウンドへ上がり、そこで投げる日の緊張感は投手として実績を積んできた大谷だからこそわかることであり、その緊張感をもう一度味わうために投手復帰へ歩みを進めている。そんな大谷を今後も期待せずにはいられない。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]