川口ゆかりの「ふたり暮らしのおしゃれレシピ」お花見を120%楽しむコツ
春の到来を喜ぶイベントと言えば、お花見。誰と一緒に行くかも大切ですが、気分を盛り上げてくれるお弁当もまた重要なポイントですよね。ラップしたおにぎりやサンドイッチだけを持って行くのももちろん良いですが、せっかくなら重箱に詰めて、バスケットやブランケットを持って出かけてみる。これだけでお弁当の味や目の前の景色が違ってくるはずです。今からお花見のプランニングを進めませんか。
公園でのお花見はフィンガーフードスタイルで
この日は冷めても美味しいキッシュやローストポーク、手まり寿司を作って、お花見へ。お肉からお魚、フルーツとしっかり食べ応えのあるものをひと口で食べやすいフィンガーフードスタイルにしてみました。生ハムやチーズ、フルーツはスーパーで購入したものですが、そのまま持っていくのではなく、お弁当箱に盛り直す。この“ひと手間”が大切! (写真・左上)桜は見る楽しみだけでなく、香りを楽しむことができるお花。お稲荷さんの上に塩漬けした桜をふわりとのせる“ひと手間”を。やわらかな色合いと、ふわっと漂う甘い香りを五感で味わえるのも春の特権です。
お料理が美味しく見える内朱の重箱
一家に一つは持っておきたい重箱。私が愛用しているのは越前塗漆器の老舗、松屋漆器店のタモ材を白木塗で仕上げた内朱二段重(サイズは6寸)。内側は朱色の漆で仕上げられ、おめでたい春の訪れを表現するのにもぴったり。日本酒だけでなく、シャンパンやワインとも相性がいいように、飾り巻き寿司には少しだけスモークサーモンを混ぜました。誰もが好きなお寿司を華やかにアレンジしたお弁当は、お花見気分をより一層盛り上げてくれるはず。
彩り豊かで心ときめく手まり寿司
ひと口サイズで食べやすく、見た目も華やかな手まり寿司。難しそうに見えますが、ラップの上に小さく切った食材と大さじ1ほどの酢飯を加え、まあるく形を整えるだけ。同じ具材が隣同士にならないように色味やバランスを見たり、仕上げにレモンや食用菊などを添える。この〝ひと手間″がポイント。お花見の席でどれにする? なんて言いながら、みんなでわいわい楽しめるのも魅力です。