世界大会は優勝賞金約1.5億円!開発者に聞いた「ストリートファイター6」で強くなる方法
10月31日発売号のフライデーで、まさかの「ストリートファイター」コスプレを披露している、鈴木Mob.さん。もともとはゲームが苦手だったが、キャラクターの魅力にハマってプレイを続けるうちに、「強さ」を求めるようになったという。 【写真】アイドルVS.『ストリートファイター6』ディレクターのバトル勃発! ストリートファイター6のディレクター・中山貴之さんと、鈴木Mob.さんの特別対談の第2回。世界大会を目指す鈴木Mob.さんが、開発者に禁断の質問をぶつけます。 ◆賞金は100万ドル! Mob.:せっかくなので、どうすれば強くなれるかを聞きたいです! 中山:有効なのは、上手い人のプレイを見ること。可能なら何のボタンを押したかわかるキーディスプレイで、ボタンを押すタイミングとキャラクターが動くタイミングを見てほしいです。 起き上がったタイミングに連打していると攻撃が出てしまい、カウンターを食らうことってよくありますよね。攻防のタイミングを読むのが、実はポイントなんです。Mob.さんのプレイを見させていただくこともありますが、ゴリゴリに強い攻撃を当てたいという動きをしています。 Mob.:だんだんと中山さんが言っていることがわかるようになって、(取材日の)昨日、ブロンズからシルバーになりました! 最初は走ることもできなかったんですよ。下手くそでセンスもなかったですね。 中山:そうしたケースを開発スタッフは見ることがないから、逆に勉強になりました。もちろんテストは繰り返していたんですが、作っていると慣れてしまうので、初級者の思考がわからなくなるんです。 ―ストリートファイター6では大規模な大会も開催されていますね。 中山:11月2日、3日に開催される「スーパープレミアジャパン」では、1位と2位が世界大会に出られます。 Mob.:私も世界を回りたいです! モダン豪鬼といえばMob.みたいな感じになりたい。 中山:ゲームの大会では、特にサウジアラビアが力を入れています。石油の貿易以外にエンタメ産業を育てようという国のプロジェクトがあるんです。eスポーツ・ワールドカップでは、『X JAPAN』のYOSHIKIさんもゲストで来ていました。 Mob.:世界大会は賞金も億とかじゃないですか。大会に勝って、来年の3月31日に開催される日本武道館のライブの演出を豪華にしたいです。火を吹かせたり、空中を飛んだりとか……。 中山:eスポーツはゲーム制作と別の部隊がやっているんですが、賞金100万ドルと聞かされた時はビックリしました。遊んでくれたお客さんがスターになれる。実際、ドミニカの若い選手が賞金を勝ち取って一夜にして英雄となり、国に帰って大統領と会談したというサクセスストーリーもありました。自分たちの作っていたゲームで、そんなドラマを生み出してもらえるというのはすごいですよね。 Mob.:私も大会の賞金で武道館公演の入場料を無料にして、アイドル界に「無銭武道館」という革命を起こしたいです! ◆2~3キャラ使えるとオールマイティに闘える ―大会で勝てるような人はどこが違うのでしょうか。 中山:めちゃくちゃ練習している人は強いですよね。あとは相手を研究している、引き出しをたくさんもっている人が強い。このキャラでくると思ったのに違うキャラ、いつもの戦法だと思ったら違う攻め方とか……対策していた人が対応できずに負けちゃうことも多いんですよ。 Mob.:2キャラ使う人も多いですよね。 中山:開発段階では、ストリートファイター6は2~3キャラ使えるとオールマイティに闘えるよねという想定でした。 Mob.:私も豪鬼を使いつつ、キャミィも練習しています。私のファンの方たちもストリートファイター6を始めているんですが、どんどん私より強くなっていきます。いずれ強くなったら、ファンをぼこぼこにしたいです。 中山:Mob.さんは向上心がすごいんですよ。以前ストリートファイター6のイベントをやった際に出演してもらったんですが、ライブの間の休憩時間に「教えてください!」と頼み込まれまして。 Mob.:でも、本番ではぼろ負けしました(笑)。そこで悔しさを知って、やり方もわかって少しずつ強くなってきた。アイドルとして、踊れるようになった、動画がたくさん再生されたといった喜びはありました。でもゲームをやったことで、生活に関係ない部分を極める、無駄の楽しさを知ってしまったんです。 中山:お客様としては、狙い通りです。でも私はMob.さんのファンなので、すごく忙しいのに時間を奪って申し訳ないなと思っています(笑)。あんなにライブやっているのに、ゲームの練習もして……。
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