アートを入り口に。読書の領域は広がり続ける
【本棚と私の愛読書 vol.03】Sister オーナー 長尾悠美
書棚を眺めると、その人の脳内をのぞいたような気になるもの。本に囲まれた生活を送る人の読書時間はどんなだろう?みんなのパーソナリティを反映する本棚を取材しました。 【記事中の画像をすべて見る】
「友人に教えてもらった本を読むのがほとんど。先入観に左右されず、すすめてもらった本は全部目を通すスタンスです。自宅に置く本は厳選して、あえて本棚は設けず、省スペースを心がけています」 自身が営むセレクトショップ「Sister」では毎年の国際女性デーに合わせて、アーティストとのコラボレーションイベントを企画してきた。近年は売り上げを使ってジェンダー関連の本を購入し、図書館や児童館へ寄贈。そんな経験を通して、長尾さんの読書の領域も広がりを見せ、フェミニズム、ジェンダー、哲学、社会学の本が現在のスタメンだ。 「アートを入り口として、その背景にある思想へと、自分の興味も膨らんでいきました。最近、映画『哀れなるものたち』の原作小説を読んでいて、フェミニズムとアナキズムの関連性が気になり、『くらしのアナキズム』(松村圭一郎著)を読み始めることに。出合った本で触れられているキーワードやアーティストはどんどん掘っていきますよ!」 ●長尾悠美 ながお・ゆみ>> 渋谷・松濤にあるセレクトブティック「Sister」の代表。2019年より国際女性デーに合わせて毎年イベントを行う。 Photo_Changsu Text&Edit_Sakiko Fukuhara
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