ミッションロゴを手に笑顔を見せるJAXAの大西卓哉宇宙飛行士＝27日午後、東京都千代田区（桐原正道撮影）

早ければ来年2月から国際宇宙ステーション（ISS）で約半年間の長期滞在を予定している宇宙航空研究開発機構（JAXA）の大西卓哉飛行士（48）が27日、東京都内で記者会見を行い、「（ISS日本実験棟の）『きぼう』にできるすべてをJAXA一丸となってやりたい。これまでの集大成となる」などと意気込みを示した。 【写真6枚】「恐怖は一瞬たりともなかった」大西卓哉飛行士、火星飛行「夢だけで語ってはいけない」 大西さんは平成28年以来2度目の宇宙飛行となる。米フロリダ州のケネディ宇宙センターから、スペースXの有人宇宙船「クルードラゴン」でISSに向かう。 JAXAによると、大西さんはISSで、固体材料の燃焼実験や宇宙環境ががん治療薬の効果に与える影響の解明、将来の有人月探査を念頭に置いた、ISS内で発生した二酸化炭素を除去する技術の実証をはじめ、さまざまな任務を予定している。 大西さんは「ISSはかなりIT（情報技術）化が進んだと聞く。訓練はほぼ仕上がっており、明日行けと言われれば行けるくらいだ」と笑顔を見せた。