マラソン五輪新で金のハッサン “異例”の長距離3種目挑戦の理由は「自分がどこまでいけるのかが気になる」 トラック種目では2つの銅を獲得
◇パリオリンピック2024 陸上 女子マラソン(大会17日目=日本時間11日) 陸上競技最後の種目となった女子マラソンでは、オランダのシファン・ハッサン選手が2時間22分55秒のオリンピック新記録で金メダルを獲得しました。 【画像】フィニッシュ後は6位に入った鈴木優花選手と記念撮影をしてニッコリ この大会、田中希実選手とも予選で激突した5000mで銅メダルを獲得。その4日後には10000mでも銅メダルをつみます。 そこから34時間後に行われたマラソンでは、エチオピアのティグスト・アセファ選手とのデッドヒートを制し、3秒差で先着。これは女子マラソンで史上最も僅差での優勝となり、10日間で走行距離『62.195キロ』を走りきりました。 起伏の激しい最難関と言われたパリのコース。ハッサン選手は「すごく大変なコースだった。コース下見したときに“これを走るの?”と思った」と振り返りつつ、「金メダルは夢のよう。フィニッシュするまで抜かされるのではないかと思っていた」と声を弾ませます。 3年前の東京五輪では、5000mと10000mで2冠を達成し、1500mでは銅メダルを獲得。トラックの女王は今回、異例ともいえるマラソンとトラックとの両立で2大会連続3つのメダルを手にしています。 また10日間、3種目の『62.195キロ』の挑戦には「自分がどこまでいけるのかが気になるから。できるとわかっていることはモチベーションにならない」と力強く語りました。 今後は「パリ五輪に集中していたから、1回落ち着いてゆっくり休んでから考えます」と笑顔。現在31歳のハッサン選手、次はどんな挑戦をみせるのでしょうか。
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