【プレミアリーグ 第37節 プレビュー】大注目の優勝争い アーセナルはマンチェスター・ユナイテッドとの大一番に挑む
日本時間5月11日から14日にかけて、プレミアリーグ第37節の10試合が行われる。注目の優勝争い、アーセナルはマンチェスター・ユナイテッドとの重要な一戦。一方のマンチェスター・シティはフラムと対戦し、週明けには第34節順延分の試合があり、首位に立つチャンスが訪れる。両チームとも今節は絶対に落とせない一戦だ。 【動画|単独インタビュー】 冨安健洋が語るプレミアリーグ優勝争い「良い流れに乗っている」 ◉注目カード ■マンチェスター・ユナイテッド vs アーセナル 暫定首位のアーセナルは、アウェーでマンチェスター・ユナイテッドと対戦する。4連勝中のアーセナルに対し、マンチェスター・ユナイテッドは前節、クリスタルパレスに0-4の大敗を喫した。ラファエル・ヴァランやハリー・マグワイアら守備陣にケガ人が続出しており、前節はカゼミーロをセンターバック起用せざるを得ない状況に。同じく欠場したマーカス・ラッシュフォードやブルーノ・フェルナンデスら攻撃の中軸たちも合わせ、この試合で何人が復帰できるかが最初のポイントとなる。ほぼ盤石の布陣で戦えるアーセナルとしては、難しいアウェーゲームとはいえ確実に勝利を収めたい。左サイドバックとして存在感を高めている冨安健洋は、同ポジションで出場した場合はアントニーやアレハンドロ・ガルナチョとマッチアップする可能性が高い。相手の突破を封じる活躍に期待したいところだ。 ■フラム vs マンチェスター・シティ 暫定2位のマンチェスター・シティはフラムとのアウェーゲームに挑む。今節はアーセナルよりも1日早く試合を行い、週明けのミッドウィークには第34節順延分のトッテナム戦を戦う。アーセナルとの勝ち点差は「1」であるため、この2試合に連勝すれば無条件で首位に立ち、最終節を迎えることができる。アーセナルにプレッシャーをかけるためにも、まずはこのフラム戦で確実に勝利を収めたい。エースのアーリン・ハーランドが完全復調しているのはチームにとって頼もしい限り。出場した直近にリーグ戦で4試合連続ゴールを決めており、特に前節のウルヴス戦では4ゴールの大爆発を見せた。引き続きの活躍が求められるだけに、フラムとしてはケヴィン・デ・ブライネからハーランドへのホットラインを何としても寸断したい。 ■アストンヴィラ vs リヴァプール 逆転優勝の可能性がわずかに残る3位リヴァプールは4位アストンヴィラとの上位対決に挑む。リヴァプールは前節、3試合ぶりの勝利を挙げ、しばらく得点から遠ざかっていたモハメド・サラーやコーディ・ガクポにゴールが生まれた。彼らには引き続きゴールに絡む働きを求めたいところだが、一方で同じく得点から遠ざかり批判を浴びているダルウィン・ヌニェスは、SNSのリヴァプール関連の投稿を全削除したことで退団の可能性が浮上。本来ならこうした“雑音”にさらされることなく試合に臨みたいところだったはずだが、ピッチ上にフォーカスできるか。チームに不可欠な存在である遠藤航のパフォーマンスにも注目だ。アストンヴィラは前節、ブライトンにいいところなく敗れた。ミッドウィークにはUEFAヨーロッパ・カンファレンスリーグ準決勝の試合があり、中3日で今節を迎えるため、リヴァプールよりも厳しい状況での戦いを強いられることになるだろう。 ■その他の見どころ 橋岡大樹が所属するルートン・タウンは現在、降格圏の18位。残留には残り2試合の連勝が必須であり、まずは今節のウェストハム戦で何としても勝ち点3を手にする必要がある。ただ、ウェストハムはデイヴィッド・モイーズ監督が今シーズン限りでの退任を発表しており、これがホームでのラストゲーム。いつも以上に気合を入れて挑んでくるはずだ。前節、出番のなかった橋岡に出場機会は訪れるだろうか。そのルートン・タウンと残留争いを演じるノッティンガム・フォレストはチェルシーと、バーンリーはトッテナムと対戦する。いずれも強豪相手の試合であり、厳しい戦いになることは間違いないだろう。