JPモルガンのダイモン氏、米利下げは衝撃的な出来事にはならない
(ブルームバーグ): 米銀大手JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は、米連邦公開市場委員会(FOMC)が政策金利を25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)もしくは50bp引き下げたとしても、「衝撃的な出来事にはならないだろう」と述べた。
ダイモン氏は17日に開かれた会議で、米金融当局が「それ(利下げ)をする必要がある」とした上で、「金融当局が金利を引き上げたり引き下げたりしても小さなことだ。その背後には実体経済があるためだ」と語った。
9月の米利下げ、市場の予想は50bpに傾く-小売売上高発表後も
ダイモン氏は先月、利下げについて「他の人々が思っているほど重要ではないと私は考えている」と述べていた。
JPモルガンのダイモンCEO、インフレ率の2%目標達成を疑問視
同氏は17日の会議で再び、ウクライナや中東での戦争および米中関係など、地政学的問題が自身の最大の懸念事項だと指摘。これは「私が働いてから抱えているどんな問題よりもはるかに大きい」と語った。
「人々は『ソフトランディングになるのか、ハードランディングになるのか』という問題に注目し過ぎている」と指摘し、「正直なところ、われわれの大部分はそうしたことを全て経験済みであるため、それはあまり重要な問題ではない」と述べた。
原題:JPMorgan’s Dimon Says Fed Rate Cut Won’t Be ‘Earth-Shattering’(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Hannah Levitt