トップ4を目指すトッテナムの“ジョーカー”はヴェルナー? 冬の補強とスパーズの10年間
■2014-15シーズン
補強選手:デレ・アリ(移籍元:MKドンズ) サウサンプトンで手腕を評価されたマウリシオ・ポチェッティーノを監督に迎えたトッテナム。冬の移籍市場では、MKドンズ(当時3部リーグ)から18歳のデレ・アリ(現:エヴァートン)を獲得したのみだった。デレ・アリはそのままローンバックでMKドンズに残留認め、実質の補強は0人で終了。しかし。未来への投資を怠らなかったトッテナムは、このシーズンにハリー・ケイン(現:バイエルン)がブレイクを果たし、公式戦で31ゴールを決めてチームの得点王に。最終的にはプレミアリーグを5位で終えた。
■2015-16シーズン
補強選手:なし ポチェッティーノ体制2年目の夏の移籍市場では、同監督の御眼鏡に適わなかった選手を大量放出。一方で、現キャプテンのソン・フンミンや、キーラン・トリッピアー(現:ニューカッスル)、トビー・アルデルヴァイレルト(現:ロイヤル・アントワープ)を加え、“ポチェッティーノ色”を一気に濃くした。トップ4での年越しに成功したトッテナムは、冬には補強を一切行わなかったが、2月上旬には2位に浮上。しかし最後の2試合で連敗を喫し、2位アーセナルとわずか勝ち点「1」差の3位でシーズンを終了。個人成績ではケインが25ゴールを決めてプレミアリーグの得点王に輝いた他、加入1年目のデレ・アリも2桁得点を記録した。
■2016-17シーズン
補強選手:なし チャンピオンズリーグ(CL)はグループステージ敗退に終わったが、リーグでは好調のシーズンだった。ポチェッティーノ監督の下で円熟味を増したチームは、攻守が上手くかみ合い、冬に戦力をいじる必要はなかった。リーグ最多得点、そして最少失点でシーズンを終了したが、アントニオ・コンテ率いるチェルシーに「7」ポイント及ばず、初優勝とはならなかった。それでもケインが2年連続で得点王のタイトルを獲得しただけでなく、デレ・アリとソン・フンミンも2桁ゴールを達成し、プレミアリーグではクラブ史上最高位となる2位でフィニッシュ。トッテナムの未来は明るいと多くの人が信じていた。