能登、豪雨で1人死亡3人不明 作業員ら7人安否分からず
石川県能登地方で21日、前線や低気圧の影響で線状降水帯が発生して記録的豪雨となり、県のまとめでは珠洲市で1人が死亡、輪島市など3市町で3人が川に流され行方不明となった。このほか国土交通省によると、能登半島地震で被災したトンネル復旧工事現場では土砂が流出し、作業員3人の安否が分からない。輪島消防署によると、輪島市で住宅4棟が川に流され住民4人と連絡が取れていない。 【写真】冠水した石川県輪島市の仮設住宅
気象庁は、珠洲市など3市町に大雨特別警報を発令。12水系16河川で氾濫が発生し、地震被災者が入る仮設住宅団地が浸水したほか、道路寸断による集落孤立も相次いだ。 県は6市町に災害救助法の適用を決め、自衛隊の派遣も要請した。気象庁は引き続き激しい雨が降る恐れがあるとして最大級の警戒を呼びかけている。 珠洲市によると、土砂崩れによる家屋倒壊で下敷きになった住民が死亡した。地元消防によると、珠洲市、輪島市、能登町で計3人の行方が分かっていない。増水した川に流されたとみられる。能登町では2人が重傷。 輪島市の坂口茂市長は「市内の行方不明者が10人に上る」と述べた。