ヤンキース戦の2回、先制の適時二塁打を放ったガーディアンズのボー・ネイラー（AP）

◇19日（日本時間20日）　MLBア・リーグ優勝決定シリーズ第5戦　ガーディアンズ2―5ヤンキース（クリーブランド） ◆弟を祝福する兄のジョシュ・ネイラー【写真】 　ガーディアンズは地元でのリーグ優勝決定シリーズ（LCS）第5戦で延長10回の末、ヤンキースに敗戦。リーグ優勝決定シリーズを1勝4敗とし、敗退が決定。1948年以来、76年ぶりの世界一はお預けとなった。 　ネイラー兄弟は2日連続でメジャー史上初の快挙を達成したものの、勝利には届かず、10月の舞台から去った。2回、ジョシュ・ネイラー一塁手（27）が三塁への内野安打で出塁すると、2死から実弟のボー・ネイラー捕手（24）が右翼線に二塁打を放ち、兄が先制のホームを踏んだ。 　米野球データアナリストのサラ・ラングスさんによれば、兄弟のどちらかがもう一方の走者をホームに迎え入れたのは史上4度目。LCSではメジャー史上初だった。他の3組は以下の通り。 　（1）1927年ワールドシリーズ（WS）第2戦　パイレーツの兄ポール・ウェイナーが8回、左犠飛を放ち、三塁走者の弟ロイド・ウェイナーが生還。シリーズは0勝4敗でヤンキースに敗退した。兄は通算3152安打、弟は通算2459安打で、兄弟ともに世界一には縁がなかったが、殿堂入りしている。 　（2）96年地区シリーズ（DS）第2戦　パドレスの兄トニー・グウィンが中前打を放ち、二走の弟クリス・グウィンがホームイン。シリーズはカージナルスに0勝3敗で敗れ、この兄弟もWS優勝には届かなかった。兄は首位打者8度、通算3141安打で殿堂入りし、同名の息子、トニー・グウィンもメジャーで8年間プレーした。 　（3）2001年DS第4戦　アスレチックスの弟ジェレミー・ジアンビが3回、一塁ゴロを放つ間に三走の兄ジェーソン・ジアンビが生還した。シリーズはヤンキースに2勝3敗で敗退。この兄弟もWS優勝はない。弟は00年MVP、通算440本塁打も殿堂入りならず。兄弟ともに筋力増強剤ステロイドの使用を認めた。 　また、ネイラー兄弟は前日の第4戦もそろって快音を響かせ、「LCSの同じ試合で兄弟がそろって安打をマーク」したのもメジャー史上初。この日の第5戦で「LCS2試合連続で兄弟そろって安打をマーク」も、もちろんメジャー史上初となった。（写真はAP）