デグ様振り、願う平穏な一年 庄内で伝統行事「清川塞の神」
庄内町清川地区に伝わる伝統行事「清川塞(さい)の神(かみ)」が3日、同地区で行われた。地域住民が「デグ様」と呼ばれる木の人形を抱えて家々を巡り、新年の五穀豊穣(ほうじょう)や子孫繁栄を祈った。 塞の神は外からの疫病や悪霊を防ぐとされている。清川塞の神保存会(加藤皇会長)を中心に継承し、地区内の10集落ごとに実施している。 川端集落では約10人が、着物を着たデグ様を持って、集落内の家々を歩いて巡った。玄関先では太鼓の音に合わせ「ござた、ござた(ごめんください)」から始まる唄を歌いながら、デグ様を上下に振って、平穏な一年を願った。