そろそろ自宅の「終活」をしたいけど何から始める? まずは生前整理から!
処理仕切れない品は業者に依頼
家にたまっている不用品の整理は、口でいうほど簡単ではありません。日常のゴミ出しを小まめにされている方でも、廃棄の決断はなかなかできません。どうしても「まだ使うかもしれない」との意識が働きます。 とくに老夫婦2人で行うと、作業のスピードが遅いだけでなく、決断できずに残してしまう品が増えると思います。少なくとも、子どもなど親族の力を借りて、迷った場合はすべて廃棄、というくらいの姿勢で作業を進めたいものです。そのほうが作業もはかどることは確実です。 子どもの力を借りても、完全に片づけができるとは限りません。その場合は、こうした品物の廃棄を行っているプロの業者に依頼することが、正しい決断です。品物の分別から廃棄までを一括受けてもらえます。 生前整理を進める前段階でも、整理・収納のノウハウや廃棄の基本的手順を聞くことができます。業者により整理・収納が得意、廃棄処理が得意、といった特徴があり、見積りを依頼してニーズにあった業者を選択します。
経費は10万円以上にはなるが
このような手順を実施することで、家の生前整理は画期的に進行すると思われます。一度整理したとしても2、3年経過すると元の状態に戻ってしまうケースも見かけます。 整理のノウハウを忘れずに、業者の援助がなくても、生前整理を進められるようにしたいものです。金額も数万円というわけにもいきませんが、不要な品を整理するというメリットは、それ以上の価値があるかもしれません。 こうした作業を業者に依頼した場合、家の面積や品数によって支払う金額も変わってきます。マンションなどの1LDK程度の規模であれば、10万円以下の料金でも可能かもしれません。 しかし1戸建てで2LDK以上のスペースの家となると、少なくとも20万円程度は見ておいたほうがいいでしょう。2階建ての広い住宅になると、さらに経費も増えると思われます。業者の数もかなりありますので、数社から見積もりをとるようにします。 廃棄作業を依頼する前に、自分たちで処分予定の品をできるだけ処分しておけば、業者への支払いを抑えることもできます。「終活を!」と思ったら、まずは生前整理から始めましょう。 執筆者:黒木達也 経済ジャーナリスト 監修:中嶋正廣 行政書士、社会保険労務士、宅地建物取引士、資格保有者
ファイナンシャルフィールド編集部