【神戸新聞杯】メリオーレムは上がり馬でNo.1のPP指数を記録 メイショウタバルは平均ペースなら強い
穴馬はヴィレム
ヴィレムはデビュー3戦目のすみれSまで外枠だったこともあり、逃げ馬の外2番手で競馬することが多かった。すみれSは3角でサンライズアースにマクられて急にムキになり、控えてそのまま失速し8着に大敗した。揉まれ弱さを見せた。 次走のプリンシパルSでは、意識的に抑えて中団の外で進めて2着メリオーレムとクビ+アタマ差の4着に善戦。前走の1勝クラスでも位置を下げて後方外から差し切って勝利と、末脚勝負に徹する競馬で結果を出した。 前走は4番枠から五分のスタートを切って中団中目を追走。道中で外からロードヴェスパーが先団まで押し上げたことで、後方2列目の外まで下がったが、3~4角で中団の外まで上がって直線に向いた。 直線序盤で大外に出て、ラスト2F目で追われると一気に好位のスティンガーグラスの外まで上がった。ラスト1Fでスティンガーグラスと併せて伸び、最後に抜け出して半馬身差で勝利した。 2着スティンガーグラスは次走の1勝クラスを5馬身差で圧勝。先週のセントライト記念でも出遅れて最後の直線でスムーズさを欠く場面がありながらも5着に善戦している。3着ブラックヴァールも次走で1勝クラスを勝利し、次々走の2勝クラスで連対しているように、なかなかの強豪が集っていた。 前走指数はメリオーレムやバッデレイトに見劣るが、1勝クラスの遅い流れでゴージョニーゴーやオールセインツと同等の指数を記録したことは高い評価ができる。またヴィレムは6月から休養させており、春のクラシック組同様に、今夏の成長力が見込める。 ※パワーポイント指数(PP指数)とは? ●新馬・未勝利の平均勝ちタイムを基準「0」とし、それより価値が高ければマイナスで表示 例)メリオーレムの前走指数「-18」は、新馬・未勝利の平均勝ちタイムよりも1.8秒速い ●指数欄の背景色の緑は芝、茶色はダート ●能力値= (前走指数+前々走指数+近5走の最高指数)÷3 ●最高値とはその馬がこれまでに記録した一番高い指数 能力値と最高値ともに1位の馬は鉄板級。能力値上位馬は本命候補、最高値上位馬は穴馬候補 ライタープロフィール 山崎エリカ 類い稀な勝負強さで「負けない女」の異名をとる競馬研究家。独自に開発したPP指数を武器にレース分析し、高配当ゲットを狙う! netkeiba.com等で執筆。好きな馬は、強さと脆さが同居している、メジロパーマーのような逃げ馬。
山崎エリカ