バス運転手らの給与を過去最大幅で引き上げ 横浜市、新たな人材確保策 採用拡大と離職防止
長時間労働を防ぐ規制強化で運転手が不足する「2024年問題」を巡り、横浜市は2日、新たな人材確保策を発表した。現場職員の給与を過去最大幅で引き上げ、若年層の応募を呼び込む施策も強化。市営バスを3度減便するなど交通局の運転手不足は深刻化しており、採用拡大と離職防止の取り組みで「市民の足」を守る考えだ。 同局は「人財確保大作戦」と銘打った人材確保策を昨年末から段階的に打ち出しており、今回で3回目。バス運転手の募集開始に合わせて発表した。 今回の「作戦」で、市は市営バス・市営地下鉄の現場で働く職員の給与を平均7・72%引き上げる。大幅ベースアップは23年12月の6・65%に続くもので、2回の引き上げにより18歳の給与は月額約4万1千円、上がり幅が最大の23歳は同約5万6千円改善される。
神奈川新聞社