特撮アクションの第一人者・坂本浩一監督に聞く“今求められるヒーロー”
特撮アクションの第一人者・坂本浩一監督が、1980年代に一世を風靡した人気漫画の実写化に挑んでいる。令和の今、そしてこれからの特撮ヒーローとは? 【動画】特撮アクションの第一人者・坂本浩一監督が実写化「ウイングマン」
これからの特撮ヒーローとは?
――「仮面ライダー」「スーパー戦隊」「ウルトラマン」の三大特撮を監督するという偉業を達成し、アメリカ仕込みのアクション演出にも定評がある坂本監督が考える、これからの特撮ヒーローとは? 「やはり王道ヒーローは絶えないと思います。最近の特撮作品は変化球といいますか、王道の展開が少なかったりするので、逆に昭和の雰囲気が残る熱いヒーローが求められているように思うんです。“カッコいいものはカッコいいし、熱いものは熱いんだ!”というところは今も描いていますし、これからもそうした王道が増えてほしいですね」 ――監督として、これからやっていきたいことはありますか? 「自分は本当にラッキーな存在で、健太じゃないけれど、子どものころ大好きだった特撮ヒーローを自分の手で演出するという夢を叶えられています。これからもより一層、特撮や映像業界に貢献していきたいと思っています。 あと、自分はジャッキー・チェンに憧れて、もともとはスタントマンからスタートしているので、後進の指導に力を入れていきたいと思います。やられ役があってこそヒーローが輝くということを伝えていきたいですね」 【プロフィール】 坂本浩一(さかもと・こういち) 1970年9月29日生まれ。東京都出身(アメリカ国籍)。16歳の時に倉田アクションクラブに入門後、スタントマンを経て渡米し、スタントマン・俳優として活躍。その後、日本の特撮「スーパー戦隊」シリーズをベースにした「パワーレンジャー」シリーズの監督・プロデューサーとなる。日本では「仮面ライダー」「スーパー戦隊」「ウルトラマン」の三大特撮を監督するという偉業を達成した特撮アクションの第一人者。現在放送中の桂正和原作の人気漫画を実写した「ウイングマン」(テレ東)では監督・アクション監督を務める。