【RIZIN】榊原CEO「ONEとは興行戦争にならない」「UFCの訴訟問題でプロモーションと選手の契約は変わってくる」「堀口恭司、朝倉海のUFC参戦についてはダナ・ホワイトと会って──」
◆2月の頭から渡米して、PFL、Bellator陣営と話す
――BellatorがPFLに買収されたことで、今後、BellatorとPFLとの付き合いを、RIZINの榊原CEOはどのように考えていますか。 「これまでも言及したことがあったと思いますけど、2月の頭からアメリカに行って、PFL、Bellator陣営ともいろいろな話をしてきます。お互い建設的にこれまで築いてきたBellatorとRIZINという両プロモーションがクロスオーバーして、これまで業界の中で起きなかったこと、起こしてきたこと──それはBellator側、そしてBellatorを買収したPFLのドン・デイビス会長もすごく評価をしているので、ヘルシーで建設的な関係は継続するという風に思っていますし、向こうからもそういう風に言われているので、前向きないろいろな話し合いを今回もアメリカへ行ってしてこようと思っています」 ――PFLまで触手を伸ばすということもあり得ますか。 「それはPFL次第じゃないですか。PFLとBellatorがいきなり全面対抗戦みたいなことをやっているので、相変わらずソフト的には分かっていないなと思います。僕だったら絶対やらないですけど。PFLとBellatorも、ああいう形でミックスというか、混ぜるんだというのも何か唐突すぎますよね。僕らが当初聞いていたのは、PFLはPFLでリーグ戦だから年間シリーズでやっていって、それとは別に、Bellatorはこれまでやってきた歴史の中で、海外ではBellatorとしてワンオーナーだけど、セパレートでそれぞれの個性を磨くというような風には聞いていた中での、いきなり対抗戦ということだったので。 彼らもいろいろ試行錯誤して──そうしている場合ではないと思いますけど、いろいろ考えた上で、新しい方向転換もあるのかもしれないです。BellatorとPFLが交わるということを発表したことを受けたなかで、PFLとRIZINが対抗戦とか言ってもね。PFL、Bellatorにそれぞれ誰がいるのかもよう分かっちゃいない。そういうプロモーションとしての個性をそれぞれぶつけ合うことは、逆に可能性が高まったんじゃないかなと思っていますけど」 ――おそらくPFLとの契約からこぼれてくる選手もいると思います。そこで日本向きの選手だったら掴えにいきたいという気持ちも? 「そうですね。それはありますね。これはUFCの訴訟問題(独占禁止法訴訟)も含めてですけど、たぶん今年は選手とプロモーション、とくに北米のプロモーション、メジャープロモーションと選手との契約ってずいぶん変わると思うんです。レギュレーションも変わると思うし、中堅どころの選手たちはけっこう吐き出されちゃうというか、契約継続にならなかったりする可能性もあると思うので、いずれにしても、僕らのところにも、そういう意味でいうと、去年の後半、PFLの発表があったくらいから、年明けも含めて、売り込みがすごいんですよね、今。 やっぱり日本でのRIZINに求心力があることって、海を越えて世界にも届いているので。(RIZINに)出た選手たちが凄かったという、やっぱり口コミも含めて、こういうのって光のように走るので。“RIZINでやってみたい”という選手がたくさん手を挙げていただけているので、そういう中から、本当に僕らが求めるスタイルの選手たちをうまくまた日本の市場の中に持って来れたらいいなと思っています」