シックのゴールが実質今年初? 気になるレヴァークーゼンのセンターフォワード陣の得点力不足問題
ボニフェイス離脱が響いている
先日行われたカラバフとのヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦1stレグでは一時0-2とリードを許し、今季初黒星の危機を迎えたレヴァークーゼン。そこから2-2ドローまで持ち込んだ粘り強さは見事だが、懸念されているのがセンターフォワードの得点数だ。 今季のレヴァークーゼンではジェレミー・フリンポン、アレハンドロ・グリマルドのウイングバックコンビが得点を量産するなど、多くの選手が得点に関与している。ただ、年明けからセンターフォワードの得点数が少ないのだ。 先日のカラバフ戦では後半アディショナルタイムにFWパトリック・シックが劇的なヘディングゴールを決めたが、実質あれがセンターフォワード陣にとって今年最初のゴールと言ってもいい。 そのシックもブンデスリーガでは昨年12月のボーフム戦でハットトリックを決めただけで、得点数そのものが物足りない。アダム・フロジェクも年明けからゴールはなく、レアル・ベティスから加えたボルハ・イグレシアスもまだ移籍後初得点は決めていない。アミーヌ・アドリも奮闘しているが、アドリは純粋なセンターフォワードというタイプではない。 何よりの痛手は、FWヴィクター・ボニフェイスの離脱だ。アフリカ・ネイションズカップの参戦から負傷離脱が続いていて、4月頃まで離脱は続くと見られている。今季16ゴールを挙げているボニフェイスが戻ってくれば状況は変わるだろうが、それまではチーム全員でボニフェイスの穴をカバーしなければならない。 ボニフェイスが離脱しながら無敗を続けているところに凄さがあるのだが、それでも油断はできない。2位バイエルンとは10ポイント差がついているものの、まだ何でも起こり得るポイント差だ。 カラバフとの2ndレグも控えているが、ボニフェイスを欠いている前線は奮起できるか。
構成/ザ・ワールド編集部