【独自解説】今治ピアノ教師女性、首を切られ死亡 二女の元交際相手の男を“暴行容疑”で逮捕 二人は以前“交際トラブル”も…今後の捜査のポイントは「時系列」
1月26日、愛媛県今治市でピアノ教師の女性が首を切られ殺害された事件があり、被害者の二女に暴行した疑いで男が逮捕されました。逮捕された男は調べに対し、二女への暴行を認めたうえで、事件当日殺人現場近くを訪れたという趣旨の供述をしているといいます。男は過去に二女と交際トラブルがあったということですが、果たして殺人事件との関連は?そして、今後の捜査の方向性は?元・埼玉県警捜査一課・警部補の佐々木成三氏が解説します。
1月26日午後6時過ぎ、愛媛県今治市の民家で、ピアノ教師の冨田小雪さん(64)が血を流した状態で発見され、通報がありました。警察が駆け付けたところ、冨田さんは首を切られて死亡していたということです。同じタイミングで、このピアノ教室に通う男子生徒が縛られた状態で発見さましたが、命に別状はないとのことです。さらに、この事件以降、死亡した冨田さんの二女(35)と連絡が取れていませんでしたが、翌27日に隣接する西城市内で保護されました。
そして、保護された次女が「直前まで一緒にいた」と話していた自称会社員・榊原正道容疑者(34)を、保護された付近を捜査した警察が逮捕。逮捕理由は、榊原容疑者が26日の午後5時20分ごろに事件現場付近で冨田さんの二女の腕を引っ張るなど暴行を加えた疑いです。また、今治市の殺害現場付近にある防犯カメラでは、事件直後、榊原容疑者が立ち去る様子が確認できるということです。
Q.榊原容疑者は暴行容疑で逮捕されていますが、何故暴行容疑なのでしょうか? (元・埼玉県警捜査一課・警部補 佐々木成三氏) 「内容を見ると警察も“弱い暴行”で身柄を確保しているのが分かります。警察はまず、次女の無事の保護を優先して動いたと思います。その中で、この容疑者を強制的に逮捕できる何らかの違法行為を防犯カメラの捜査で見つけて、暴行で逮捕状を取り、見つけたらすぐ逮捕して二女を保護できるような態勢を取ったのだと思います」
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