フワちゃんとの騒動に巻き込まれたやす子

　2024年は思わぬ騒動に巻き込まれてしまったお笑い芸人のやす子。 　1月2日に放送された『上沼×サンドの出すぎた杭は打たれない』（読売テレビ制作、日本テレビ系）に出演すると、2024年8月に突如起きたYouTuberのフワちゃんとのトラブルについて、告白する場面があった。 【500人に聞いた】「もうテレビで見たくない」不祥事タレント1位～10位 「問題の発端は、やす子さんのXの投稿でした。開催中のパリ五輪に合わせるように彼女は8月2日に《やす子オリンピック 生きているだけで偉いので皆 優勝でーす》と投稿しました。すると、8月4日にフワちゃんはその投稿を引用する形で、やす子さんを中傷する内容を発信。 　やす子さんがすぐに《とっても悲しい》と、フワちゃんの投稿に言及したことで、フワちゃんが大炎上する事態になりました。フワちゃんの投稿はすぐさま削除されましたが、時すでに遅しという状況で、彼女は冠ラジオ番組やCMが打ち切りに。8月11日に活動休止を発表してからは、いっさい表舞台に姿を見せていません」（芸能記者） 　前述の番組に“相談者”という扱いで登場したやす子は、「いい人を演じるのが辛い」という悩みを同番組のMCを務める上沼恵美子に相談した。 「『24時間テレビ』のマラソンとかあったりして、芸人でいたいけど“聖人化”していっている」と悩みを吐露し、些細な行動でも「調子に乗っているなどと思われる」という不安を抱えているという、やす子。 　それに対して、ほかの出演者からは「考えすぎだ」とのツッコミが入るも、やす子は「ファンの方から道で声を掛けられたら、絶対断れない。写真も撮るし、サインも書くんですけど、そこで誰が見ているかわからないから、つねにニコニコしていないといけないのが、ちょっと疲れてしまって、どうしようかなあと思ってます」と打ち明けたのだった。 　すると、話を聞いていた上沼は「私だったらはっきり言うもん。『サイン、嫌。無理です』と断る」と返し、やす子をかばうように「（やす子も）生身の人間なんです。そやから無理言わんといて」と、視聴者に呼びかけたのだった。 「番組では上沼さんは単なる“悩み相談”で終わらせませんでした。騒動以降、誰もが“腫れ物扱い”していたフワちゃんとのトラブルについて、はっきりと尋ね、やす子さんも初めて詳しい状況を明かしたんです」（前出・芸能記者） 　まず、上沼は「こんなこと蒸し返したくないんだけど、どうしても私は聞きたい。昨年のXで炎上しました。フワちゃん」と切り出し、「やす子ちゃん、今どんな気持ちでおられますか」と、やす子に尋ねた。 　それに対して、やす子は「いっさい仲が悪くなかったし、なんなら共演したこともなかったぐらいという感じ」と、フワちゃんに対する印象を明かした。 　さらに、騒動の真っ只中については「（フワちゃんの投稿を見て）すごい被害妄想しちゃったんですよ。日ごろからもしかしたら、自分のアカウントに『死んでください』みたいなことを茶化されていたのかなと思ったときに、ちょっと病んでしまって」と自身の心境について、説明したのだった。 　2人の間のやり取りについても「お互いに会って、お互いに謝罪しあって、そこで終わったという感じです。自分が当事者間のことなので、終わったし、自分も終わりましたよ。むちゃくちゃ許しています」と、やす子は赤裸々に告白していた。 　この放送を受けて、Xでは《言ったらあかん事はあかん。それをちゃんと言ってくれた上沼さん》《やす子の前でちゃんとフワちゃんの件について話してくれて胸アツだわ》《言いたいこと言えるのすごい》と言わずと知られた、上沼の手腕を再評価するような声が聞かれていた。 　前出の芸能記者はセンシティブな話題に切り込んでいった、上沼の技術についてこう話す。 「上沼さんは、本題に斬り込む前、以前は自宅に呼んだことがあるなど、フワちゃんとは交流があったことを明かしていました。そのうえで『あれはないぞ』とフワちゃんの行動を断罪していました。 　いわば、上沼さんは芸能界の大先輩として、やす子さんへ最大限の気づかいを見せながらも、フワちゃんに対しても“愛ある説教”を展開するような感じでした。ひとしきり、やす子さんが告白した後にも、上沼さんは『生きるとか死ぬとかいう言葉を使うな』『目立ちたかったか、それも違うな。センス無いなあ』と、フワちゃんの言葉遣いを厳しく正すような説教でしたね。 　やす子さん、フワちゃんの両者の精神的な負担をできるだけ取り除いてあげようという上沼さんなりの心遣いと、番組のおもしろさの両立というかバランスが抜群で、上沼さんの進行役と話ぶりに感心しましたね」（前出・芸能記者） 　上沼のお陰で、やす子とフワちゃんの肩の荷が少しでも下りたかもしれない。