ジム通いで-11kgと原因不明の咳が完治「34歳で大学1年生になります」【筋トレビフォーアフター】
「20代は仕事に夢中で営業として全国を飛び回り、接待や外食、飲酒などの毎日で食事も睡眠も不規則な生活を送っていました。30歳を過ぎたころから身体の不調を感じ、原因不明の咳が止まらなくなったのをきっかけに自分の身体に向き合いました」 【写真】MINAさんの生まれ変わったスポーティボディ一覧
MINAさん(34)の咳は、病院を複数受診しても原因が分からなかった。当時、155cmの身長に対し体重は58kg。不摂生な生活でふくよかになりつつあることも気にかかっていた。インターネットで検索したところ、咳は内臓機能の低下やストレスも影響するとの記述を見つけ、日頃の生活習慣や30歳という身体の変わり目が原因なのではないかと思い至ったという。 「子どもの頃に肺機能を高めるため水泳を習った経験があったことを思い出し、筋肉を鍛えることに憧れと興味もあったので近所のゴールドジムに入会しました。週3日は通うぞ!と目標を立てて実践したところ、1カ月も経たないうちに治ってしまいました」 悩みが解消されたこともうれしかったが、小学生以来の運動は楽しかった。MINAさんはトレーニングにのめり込み、徐々に身体も変化を見せていった。 「始めたばかりのころは食事を変える知識がなく、トレーニングを継続することからスタートしました。週3日・1日30分ほどを1カ月継続したら1kgほど落ちて嬉しかった記憶があります。そこから自主学習を始めて食事改善も取り入れたところ、接待や飲酒の機会もありながら3カ月ほどで2kg落ちました」 その後、コロナ禍により外食はなくなり食事の勉強と改善に取り組めたもののトレーニングの頻度も減少。有酸素運動はしていたがなかなか体重が落ちなかった。自分だけでの成長に限界を感じ、パーソナルトレーニングを依頼。そこで出会ったのが大会向けのボディメイクを得意とし、筋肉お笑い芸人であるコロコロチキチキペッパーズの西野創人さんも指導する「ナチュラルなタンパク質」こと齋藤晶太氏だった。 「大会出場者の話を身近に聞いて、挑戦してみたいなぁという気持ちが湧きました。そこで、ゴールドジム主催のマッスルゲートへの出場を決めました。筋トレを週6日・1日1時間半の頻度に上げ、食事についてもより詳しく学びました。主食を玄米にすること、きのこと海藻から食物繊維をとること、お魚やノンフライ中心のお肉にして脂質をカットすることなど食事管理を特に徹底しました」 食事管理に慣れないうちは摂取カロリーの目安が分からず、ペースを掴むのに経験が必要だったという。 「仕事がハードな日でも動かない日と同じ摂取カロリーで過ごしていたら、低血糖で震えが出てしまうなどの失敗もありました。でも、健康的なお食事の良さを勉強したことで自然と身体に良いものを食べたくなり、食事により幸せを感じることが増えました」
努力の成果は如実に現れ、体重を47kgまで落とすことに成功。今年、マッスルゲートへの出場を果たした。さらに大会を経て、MINAさんの新しい目標が生まれた。 「努力をして自信がつき、同じ仲間ができて最高の趣味になりました。34歳ですが、来年から四年制大学に通います。大会に出るために努力したことがきっかけです。栄養の知識をつけて世の中の役に立ちたいです」 自身の悩みを通して見つけた知識を、今度は皆に還元したい。突き当たった壁に真剣に挑戦するということは、今までの自分には見えなかった道を知るきっかけになるのかもしれない。
取材:にしかわ花 写真提供:MINA