「えっ、聞いてないよ」突然の指名でも“上手なスピーチ”ができる人の秘密
コミュニケーションが実は苦手という人は多いだろう。特に初対面や大人数のケースではなおさら。そんな苦手意識を変える簡単な心持ちとは。本稿は、今井孝『誰でもできるのに9割の人が気づいていない、話し方・つながり方』(幻冬舎)の一部を抜粋・編集したものです。 【この記事の画像を見る】 ● 人や場面によって 態度を変えるのはNG? 場面ごとにキャラを設定するのは、「人によって態度を変えるということか?」と抵抗感を覚える方もいるかもしれません。 しかし、安心してください。 そもそも、誰の前でも同じ接し方でいる人はいないからです。 家族に対する接し方、友達に対する振る舞い、お客様に対する態度、それぞれすべて違っているのが普通のことなのです。 人は、相手によって態度が変わる流動的な生き物です。 友達の前での自分が本物で、あとは偽りの自分、なんてことはありません。 お客様の前で神妙な態度でいる自分も本物の自分だし、家族の前でだらけている自分も本物の自分です。 ● 自分を「与える人」と キャラ設定する利点 全体を通じて言えることですが、 「自分は与える人間だ」 というキャラ設定をすることをお勧めします。 そうすることで、被害者キャラに陥らなくなります。 自分が「与える人」だとイメージしていると、誰かと会った時に、「何かしてもらおう」と思うのではなく、「何かしてあげよう」と自然に考えられます。 物理的に何かを与える必要はありません。 自分を「与える人」だとキャラ設定しておくと緊張しないし、居心地の悪さを感じなくなっていきます。 居心地の悪さは、自分に矢印が向いて被害者キャラになっているから感じます。 自分を「与える人」としてキャラ設定すると、相手に矢印が向くので、自然とそうした状況が改善されていきます。 もし、居心地の悪そうな場所に行く時は、「そこで何人に与えられるか?」というゲームをしてみてはいかがでしょうか? 与えることは楽しいものです。 あくまで自分でできる範囲で大丈夫ですし、思ってもないウソをつく必要もありません。 そうすると、知らない人が多い場所でも、初対面の人にも緊張しないで過ごせます。 そして、楽しく人とつながれて、結局は自分の仕事につながったりもします。 ● 話すスキルに頼らなくても できる工夫はたくさんある 話し方やコミュニケーションが苦手な人ほど、自分のキャラ設定を間違えて、難しいレベルを目指しすぎます。 「あの先輩みたいに飲み会をいつも盛り上げなければ」