街ごと文化発信「麻布台ヒルズ」チームラボボーダレス、マンガアート、本屋でボトルキープ!?
ガーデンプラザAの地下1階には、ウェブ上で展開していた「集英社マンガアートヘリテージ」がリアルの常設ギャラリーとして初出店。尾田栄一郎「ONE PIECE」、久保帯人「BLEACH」、池田理代子「ベルサイユのばら」など、マンガ家と集英社がタッグを組んで最高のマテリアルと技術によるアートプリントを制作し、展示・販売を行う。 オープンの目玉は尾田栄一郎「ONE PIECE/Regenesis」。展示の中心となるのは「ONE PIECE」第1話の1ページの活版印刷によるアートプリントで、戦後から1970年頃まで行われていたマンガ原稿の亜鉛版と活字を組み合わせた印刷技法を再現したもの。アートプリントと写真家の本城直季が版を撮影した写真を並べて展示・販売し、作品には本作のために鋳造された活字とオリジナルを保証するNFTが付与される。
タワープラザの4階には、京都を中心に展開する書店チェーン「大垣書店」が東京に初進出を果たした。文化・アートに力を入れる立地に合わせて芸術書の品ぞろえを充実させているものの、赤井良隆店長は「我々がやりたかったのは “普通の本屋”。児童書があって、コミックがあって、ビジネス書や資格書があって……麻布台ヒルズの中でちゃんと本屋として機能したかったんです」と語る。 「棚にも相当本を詰め込みました」(赤井店長)という在庫数は300坪におよそ10万冊と、在庫を減らす書店が多い昨今実に頼もしい。さらに、ギャラリーやイベントにも使えるフリースペース、カフェバー「SLow Page(スローページ)」などを併設。喫茶店文化が根付く京都のお店らしいサイフォン式コーヒーをはじめ、こだわりのフードやドリンクを提供し、アルコールのボトルキープもできるというから読書家のオアシスとなりそうだ。