【2024ドラフト候補ランキング最終版|31~40位】広陵・高尾、神村学園・正林と甲子園を沸かせた好素材の高校生がランクイン<SLUGGER>
▼35位:柴崎聖人[外野手・大阪経済大](前回順位:45位) (しばさき・まさと/右投左打/岐阜第一高) 関西の大学球界で注目を集める強打の外野手。上背はそれほどないが、軽々とフェンスを越える長打力があり、俊足、強肩もハイレベルで打つ以外のプレーも素晴らしい。春は厳しいマークの中でも徐々に調子を上げ、秋も度々力強い打球を放ってアピールした。 タイプ診断:#高レベルで三拍子 ▼34位:正林輝大[外野手・神村学園高](前回順位:28位) (しょうばやし・こうだい/右投左打) 今年の九州の高校球界を代表する左の強打者。昨年夏の甲子園では2年生ながら4番に座り、5試合で10安打、5打点、今年春の選抜でもホームランを放って評価を上げた。U18侍ジャパンの強化合宿では木製バットでも見事な打撃を見せており、技術の高さは高校球界全体でも屈指の存在だ。 タイプ診断:#九州No.1打者 ▼33位:飯山志夢[外野手・立正大](前回順位:35位) (いいやま・もとむ/右投左打/中央学院高) 日本ハムで守備名人として活躍した飯山裕志氏を父に持つ走攻守が高いレベルで揃った外野手。俊足と強肩に加えてパンチ力も年々向上を見せている。今年は東都二部所属ながら大学日本代表にも選出され、7月に行われた2つの国際大会でも優勝に大きく貢献した。 タイプ診断:#東都二部の星 ▼32位:石伊雄太[捕手・日本生命](前回順位:37位) (いしい・ゆうた/右投右打/近大高専→近大工学部) 大学時代から強肩が鳴り響いていた守備型の捕手。名門の日本生命でも1年目から不動の正捕手となり、今年も都市対抗出場に大きく貢献した。課題の打撃も年々力強くなっており、しぶとさも出てきた。守備はプロでもすぐ通用するレベルなだけに、狙っている球団も多いだろう。 タイプ診断:ディフェンスタイプ ▼31位:柳舘憲吾[三塁手・国学院大](前回順位:32位) (やなぎだて・けんご/右投左打/日大三高) 今年の東都一部を代表する強打の三塁手。力のある野手が揃うチームの中で1年秋から定位置をつかみ、昨年春は首位打者も獲得した。サードの守備もフットワーク、スローイングともに高レベルだ。大学日本代表にも選ばれ、国際大会でも攻守にわたる活躍を見せた。 タイプ診断:#強打のサード 文●西尾典文 【著者プロフィール】 にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間400試合以上を取材。2017年からはスカイAのドラフト中継で解説も務め、noteでの「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも多くの選手やデータを発信している。
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