大リーグGM会議が5日から…菅野智之、小笠原慎之介ら海外挑戦組に進展あるか…ソトは大谷級巨大契約か
大リーグ各球団GMら首脳と球界関係者が集まるGM会議が4日(日本時間5日)から、テキサス州サンアントニオのリゾートホテルではじまる。「11・4」はFA契約解禁、クオリファイング・オファー提示期限が重なる重要日とあって、今季のGM会議は大きな動きがありそうだ。前日の3日(同4日)は、ヤンキースからFAとなった注目のJ・ソト外野手ら大物顧客を抱えるS・ボラス代理人をはじめ、GM、関係者らが現地入り。ワールドシリーズの興奮も冷めぬ間にメジャーは、ストーブリーグに突入する。 4日米東部時間午後5時(日本時間5日午前7時)からメジャーのオフが一気に動く。この日は、FAになる特定選手へのクオリファイング・オファー(QO)の提示期限。年俸上位125選手の平均年俸額で決まるQO提示額は、今年は史上最高の2105万ドル(約32億円)となっている。更に、ワールドシリーズ終了翌日から交渉解禁となっているFA選手のサイン解禁時間でもある。目玉はソト外野手(前ヤンキース)。米メディアでは、すでに10球団以上が代理人と接触。昨年ドジャースが大谷翔平投手と結んだ10年総額7億ドル(約1022億円=契約発表時のレート)に近い攻防とも報じている。ソトと再契約を模索するヤンキースは、G・コール投手が2日に来季以降の契約を破棄(オプトアウト)。ヤ軍が、残り4年間の年俸に加えて3600万ドル(54億9000万円)を支払うかどうかの決断も、4日午後5時が期限。”コール余波”がソト市場に与える影響もあり、GM会議初日から、動向は見逃せない。 昨年は、大谷翔平投手が12月中旬、山本由伸投手が年末にドジャーズ移籍が決定するまで、FA市場が滞り、GM会議は情報交換の場と化したが、今年は11・4から市場が本格稼働しそうだ。ドジャースが世界一に輝いた12時間後には、エンゼルスが元本塁打王のJ・ソレア外野手をブレーブスからトレードで獲得するなど、各球団の動きは早く、代理人と各球団首脳が直接交渉するこの場で、大きな展開がありそうだ。 日本人選手では、巨人の菅野智之投手が注目される。2020年オフには、最終的にメジャー移籍を断念したが、ジャイアンツやブルージェイズなどが獲得に動き、メジャー側からは調査済みの名前で、4年ぶりの再挑戦が関心を呼んでいる。中日からポスティング申請を容認された小笠原慎之介投手も、複数年契約を勝ち取るとみられている。ロッテが、最終的に佐々木朗希投手のポスティング申請を認めるかどうかも関心が高い。また、日本勢では、他に元アストロズの菊池雄星投手、元メッツ傘下の藤浪晋太郎投手、元Rソックス傘下の上沢直之投手がFAとなっている。
報知新聞社