一躍、脚光を浴びた「高い位置でツインテール」 話題の19歳、転機は記念で受けた5000人オーディション
「VRおじさんの初恋」出演
――オーディション後はいくつかの作品に出演して、今年は「VRおじさんの初恋」にも出演しました。 はい、初めての大きな役でした。一つの役に長く携わることができ、反響もいただけてとてもありがたい経験でした。たくさんの方に届けることが出来て嬉しかったです。 ――「VR――」では、野間口徹さん演じる主人公・遠藤直樹が操作するアバター・ナオキという役でした。演じてみて、いかがでしたか。 率直に難しかったです。まず、野間口さんと同一人物を私なんかがやっていいのか……というところから始まりました。直樹は人の目も見られないような、人生を諦めたロスジェネ世代のおじさんなので、演じることにすごくプレッシャーがありました。原作を大好きな方がたくさんいるのも知っていたので、果たして、ファンの方に受け入れてもらえるのかというのも心配でしたね。 ――不安はどのように解消されたのでしょうか。 作品に入る前に、野間口さんと一緒に本読みする機会がありました。その時に、私のセリフを野間口さんが読んでくださるという、とても貴重な時間をいただいたおかげで、野間口さんの演じる直樹を心に置きながらお芝居をすることができました。吉田照幸監督をはじめ、制作スタッフの皆さんにもずっと向き合っていただいて。このようにすごく丁寧に作られた、愛のこもった作品にナオキとして参加できたのは、とても幸せで光栄なことでした。 ――ご自身の演技や姿についてはどう感じましたか。 あんなに高い位置でツインテールをするなんて、幼稚園以来だったので少し心配でした(笑)。ですが、メイクさんに原作のナオキさながらに仕上げていただいてありがたかったです。 ――どのような反響がありましたか。 「クルクルのツインテールがすごく印象に残る」と言っていただけることが多くて、それは嬉しかったですね。 ――放送時、話題になって、ネットメディアのタレントアクセスランキングで1位になったそうですが、どう感じましたか? びっくりしましたが、多くの方に検索していただけたのは、本当にありがたいことです。このことを知った時、母が「これは事務所の方が作っているものじゃないよね?」と言うぐらい信じられなかったです(笑)。でも、それだけたくさんの方に届いていたというのがすごく嬉しかったです。 インタビュー前編では、現在出演中のドラマ「ビリオン×スクール」第5話のテーマとなった「パパ活」や「SNSの承認欲求」などについて語っている。 倉沢杏菜 現在、19歳で現役大学生。「レプロ30周年主役オーディション」をきっかけに芸能界入り。2024年、NHK「VRおじさんの初恋」に出演。 デイリー新潮編集部
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