「私が務めるのが現在のベストではないかと」 なでしこ代行指揮の佐々木則夫氏、内田篤人氏のコーチ抜擢経緯や新監督選定状況も説明
なでしこジャパンは10月の活動で佐々木則夫JFA女子委員長の代行指揮が決まった。 なでしこジャパンは今夏のパリ・オリンピックがベスト8で終わった後、池田太前監督が任期満了で退任。そのなかで、26日に国立競技場で韓国女子代表との国際親善試合が迫るが、後任未定のままだった。佐々木氏はかつて2008年から2016年までのなでしこジャパンを率い、2011年のドイツ女子ワールドカップ(W杯)で初優勝に導いた実績。この決定に至るまでの経緯を説明した。 「視野を広げて監督の選考をしているなかで、このタイミングでは新しい監督を招へいできなかった。いずれにしても、オリンピックが終わった後に日本でなでしこジャパンの勇姿を見ていただく重要な機会なので、実施していかないといけない。そのなかで、編成についてどうするか、誰が指揮するかというところで私が代行として引き受け、コーチ陣を編成してやっていこうということになった」 「今回の試合はW杯、オリンピックが終わり、次のW杯、オリンピックに向けた重要な期間。そのなかで、代行するにあたってこれまでのなでしこジャパンを見てきたということと、将来も踏まえて身近なところで見てきたというので、私が代行を務めるのが現在のベストではないかと。しっかりと委員会にお話しさせていただき、会長を含め、協会内の役職の方にも相談し、決定していただいた」 そんな代行体制では内田篤人氏らがコーチ陣に。「内田くんの代表や世界での経験、そして指導者としての姿勢、アンダーの練習も非常に熱意を持ってやられている。それをうちでもやってもらえないかなということで、お声かけをさせていただいたら、パリ・オリンピックを含め、なでしこの試合を見ていて、女子サッカーにも興味があり、非常に意欲的な反応があったので、是非お願いしたいと」と明かした。 また、U-20女子代表監督の狩野倫久氏がコーチとして入閣とあって、若い選手の選出もありそうで、「編成についてはみんなとコミュニケーションを図ってやっている。私の趣向も若い選手、今まで一度も入っていないような選手も、これからを見据えて編成しなければいけないだろうというのを伝えてある。狩野監督はそこを見てきたり、指導したりしてきているので、『どう?』とは聞いている」と話す。 23名を呼ぶ予定という選手選びを巡ってはコンディション優先を口にし、戦い方にも「ここだけではなくて、まだ時間があり、先がある。以前のプレースタイルよりも『もっとこうしたい』というところをしっかりとトレーニングを積んで、そういったパフォーマンスを韓国戦で見てもらいたい」とイメージを共有した。 外国籍指揮官も含め、国内外で進めるという新監督探しの決定時期も語られ、「12月に来年度の編成というか、計画とかいうものも描きながら、みなさんに発表するという機会がある。そこのタイミングにはしっかりと新しい監督を据えて報告するのが一番、この段階だとベストかなというところを考えている」と述べ、女子チームの指導経験の有無も問わず、検討しているようだ。
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