ホンダのレーサーレプリカ「VFR400」に今から乗るなら? バイク王に聞く
次に足回りを見ていこう。 フロントは直径41mmの初期荷重調整機構付極太フロントフォークとワイドサイズアルミキャストホイールに大径のフローティング式ダブルディスクブレーキと異径対向4ポットキャリパーを組み合わせる。 リアは代名詞であるプロアーム(片持ち式スイングアーム)に初期荷重と伸び側減衰力の調整機構付ダンパーユニットを装備したプロリンク・リアサスペンションを採用している。
NC30の生産はマイナーチェンジ(1990年)を経て1993年まで続いた。後継モデルは1994年に登場した「RVF400」だ。 ■コンディション維持が高難度? バイク王茅ヶ崎絶版車館の岡本拓也さんによると、VFR400の2023年の買取台数は約30台。やや減少傾向にあるそうだが、買取車両にはある特徴が見られるという。 「マフラーやキャブレターを交換されていることはよくありますが、足回りに関してはそもそものポテンシャルが高いこともあってノーマルのままということが多いです」(以下、カッコ内は岡本さん) バイク王での店頭販売価格は150万前後だが、ここ数年、価格はさほど変動していないそうだ。 「店頭販売しているのは主にNC30で、NC21やNC24はほとんどありません。年間で5台ほど販売していますが、買取台数から考えれば売れる割合は高いと思います。数年しか販売されていなかったNCの中でも厳選したものになるので、店頭販売のバイクはコンディションのいい車両だと考えていただいて大丈夫です」 ただし、コンディション維持の難易度は非常に高いと岡本さんは話す。 「専門店があるとはあまり聞かない車種ですから、すでに手に入らないパーツがあるかもしれません。その上で10~20年先のことを考えると、不安はあります。例えば、レーサーレプリカの大きな特徴はカウルだと思いますが、転倒や経年劣化で割れてしまった時には、ワンオフで作るしかないということになるかもしれませんね」