〈タトラス〉のナイロンパーカは、ごく普通に見えるけど実はすごいヤツ!
人は見た目が9割、なんてことがよくいわれる。そう、第一印象はだいたい視覚情報によって決定されるからだ。だから、どこにでもいそうな平凡なルックスよりも、いかにも頼りがいのある見た目のほうが記憶に残るらしい。さて、洋服の場合はどう?
[タトラス] TATRAS
メラビアンの法則というものをご存知だろうか? 1960 年代にアメリカの心理学者アルバート・メラビアンによって提唱された法則で、人間のコミュニケーションにおいて、聴覚や視覚などの非言語的要素のほうが、言語よりも大きな影響を与えるというものだ。特に視覚情報が感情的な反応に対して与える比率は55%なんだとか。確かに第一印象は3秒で決まるなんてこともいわれるしね。それだけ、見た目の清潔感や明るい表情といったものが大事になってくるのだろう。 しかし、これに反して、見た目は普通(いや、むしろさえない)なのに、実はすごい実力の持ち主だったとあとでわかるということもある。たとえば、マンガでいうと『弱虫ペダル』の小野田坂道だったり、『はじめの一歩』の幕之内一歩だったり。最初の印象をどこかで逆転させ、意外性を見せるという意味ではこちらのほうが、むしろインパクトは強いかもしれない。 それと同じような意外性を見せてくれるのが、この〈タトラス〉のナイロンパーカだ。見た目はこのとおり、いたってベーシック。ネイビー色も、ミドル丈の着丈も、ナイロン素材もアウターとしてはよくあるパターンだろう。見た目だけでは、強烈な印象はないかもしれない。 しかし3レイヤーの素材が使用され、防風性、防水性を備えていて、ジッパーにも止水ジップが使われている。さらにサイズはゆったりめで、ジャケットなどの上からでも羽織れるように工夫されている。つまり天候が急に悪化しても対応してくれるし、さらにいろんな重ね着ができ、長いシーズン使えるという優れものなのだ。 ね、こんなこと見た目だけでは想像できなかったでしょ? 胸に付いた長いジップも機能的だし、デザインのアクセントにもなっている。こんなパーカ、1枚ワードローブにあると秋は便利かも。
重ね着したときに、インナーのジャケットなどがしっかり隠れる着丈になっているので使いやすい。フードはブリム付きなので、雨が強くてもしっかりと顔を覆ってくれる。街で着てもいいし、キャンプなどでも実力を発揮してくれる。8万5800円(タトラス/タトラス コンセプトストア 青山店) ※雑誌『Safari』10月号より