相可高果樹園でミカン狩り 松阪乳幼園児が生徒に質問も 三重・多気
三重県松阪市駅部田町の私立松阪乳幼稚園(山中藤枝園長)の年長組と年中組の園児23人が13日午前10時20分から、多気郡多気町相可の県立相可高校果樹園で、ミカン狩りを楽しんだ。科学学習の一環で、収穫後には夏の暑さと味覚の関係などについて、同校生産経済科の果樹専攻の生徒に質問し、教わっていた。 相可高の西井謙豊教諭(52)によると、2022(令和4)年度から果樹園を地域の子供らの学びの場に開放する取り組みを始め、初めてやって来たのが乳幼稚園の園児たちだった。以来、毎年ミカンが色づく11月にミカン狩りに来ている。品種は宮川早生(わせ)で、11月からが旬となる。 この日、ミカン狩り開始に当たって年長組の小西結子ちゃんが「きょうはありがとうございます。大切に育ててくださったミカン、三つずつ頂きます。よろしくお願いします」とあいさつ。 その後、果樹専攻の3年生8人が、8班に分かれた園児に1人ずつ付いてサポート。どのミカンがおいしいか教え、はさみで切って取ってやったりしていた。 高校生と園児は「大きいのと甘いのと、どっちがいい」「僕は甘いのがいい」などと会話しながら交流。園児はミカンを三つずつ紙袋に入れ、さらに家族の分も袋に詰めてもらっていた。果樹の下でもぎたてを頰張る姿も見られた。 最後の質問コーナーでは3人の園児が質問。年中組の佐藤史悠ちゃんは「今年の夏はとても暑かったです。ミカンの水分はどうなりましたか」と尋ね、高校生が「水分量は変わらずに、甘みが増したかなと思います」と答えていた。