雨水循環システム検討 珠洲・真浦 視察の国交相に支援要望
中野洋昌国土交通大臣は21日、能登半島地震と奥能登豪雨の被害や復旧状況の視察のため奥能登入りした。断水が続く珠洲市真浦町では、泉谷満寿裕市長が雨水を活用した水循環型システムを世帯ごとに導入することを検討しているとして、国の支援を求めた。 真浦町は輪島市に接し、地震で国道249号が寸断されて珠洲市側からは入れない状態で、珠洲市側と結ぶ迂回(うかい)路整備が進む。近くの浄水場が損壊し、復旧には長期化が見込まれるため、水の確保が課題となっている。 中野国交相は、大規模な土砂崩れに見舞われた珠洲市大谷町の集落を視察。泉谷市長は国の支援に感謝するとともに、地域産業の塩田の復興に向け、道路復旧などさらなる支援を要請。集落や道を埋めた泥の処理に関し、行政機関の枠を超えて効率的に撤去を進められるように協力を求めた。