玉森裕太の視線に愛を感じる…思わず「手慣れてる」と思った胸キュン場面とは? 『あのクズを殴ってやりたいんだ』第7話考察
奈緒主演、玉森裕太共演の『あのクズを殴ってやりたいんだ』(TBS系)が現在放送中だ。本作は、人生どん底のタイミングで金髪の謎の男に出会ったことで一念発起する、ガチンコボクシングラブコメディ。今回は、第7話のレビューをお届けする。(文・菜本かな)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】 【写真】玉森裕太から愛を感じる…貴重な未公開写真はこちら。ドラマ『あのクズを殴ってやりたいんだ』劇中カット一覧
ほこ美を見つめる海里(玉森裕太)の輝く瞳
寝顔を愛おしそうに見つめるって、愛だと思う。『あのクズを殴ってやりたいんだ』(TBS系)第7話。海里(玉森裕太)が、寝ているほこ美(奈緒)を見つめるときの表情があまりにも優しすぎて、「海里って、こんな顔することあるんだ…」と驚きが止まらなかった。 7年前に事故が起きる前まで、海里はボクシングのことを語るとき、瞳をキラキラと輝かせていた。そのときと同じくらい(いや、それ以上かもしれない)、ほこ美を見つめる瞳はキラキラとしていて、海里にとってほこ美はボクシングと同じくらいに愛すべき存在になっているのかもしれないな…と思った。 また、これまではほこ美が海里を支えてあげたり、守ってあげたり、立ち上がらせてあげるために頑張ったり…という描写が多かったが、第7話からは“お互い様”になってきた気がする。 たとえば、「努力に裏切られてきた人生だったから…」とほこ美がマイナスな方向にいってしまいそうになったら、海里が「ボクシングは努力を裏切らないよ」と励ましてあげたり。 ただ、「もしかして、いま励ましてくれました?」とツッコまれると、「ふっ、別に」と強がってしまうのは、相変わらずの海里らしい。ほこ美はきっと、そんな海里のまっすぐじゃない優しさに気づいているのだろうけど。
撫(玉井詩織)ほど同情の余地がない悪役もめずらしい…。
『花のち晴れ~花男 Next Season~』(2018、TBS系)の愛莉(今田美桜)など、恋愛ドラマにおいてヒール役が登場することはあるが、撫(玉井詩織)のように同情の余地がないほどの悪役もめずらしい。 ただ、彼女の気持ちがまったく共感できないわけではない。同期入社のみんなが、ほこ美のことをちやほやしているだけでも気に障るのに、好きな人・大葉(小関裕太)の恋の矢印まで、ほこ美に向いている。 しかも、ほこ美の性格が悪かったりと、ちょっとでも悪く思える部分があればストレスも発散できるのかもしれないが、ほこ美はいい奴すぎるくらいにいい奴だ。つい、『ブラッシュアップライフ』(2023、日本テレビ系)に登場した「あんだけ優秀で性格までいいって、むしろ性格悪いよね」という台詞を思い出してしまった。 しかし、大人なんだし、「同期のなかでほこ美がいちばん嫌いだったの」なんて言葉を本人にぶつける必要はない。「ほこ美が悪いんだからね」と責任を押し付けるのも、お門違いだ。もちろん、ほこ美の足を引っ張るために、パソコンを隠すなんていうのも、もってのほか。 ただ、撫をそそのかしている“黒幕”は、海里のルームメイト・悟(倉悠貴)な気が…。悟はなぜそこまでしてトラブルを巻き起こそうとするのか。やっぱり、いちばんの癖者は彼なのだろうか。 悟が、大地(大東駿介)の墓(?)らしきものを意味ありげに見つめているシーンもあったが、もしかすると7年前のあの事故と何らかの関わりが…? 大地の弟だったりする可能性も考えられるが、どうだろう。