【バレー】アメリカ、女子バレーのプロリーグ Pro Volleyball Federation(プロバレーボールフェデレーション)とは
1月末にアメリカで女子バレーボールのプロリーグ・Pro Volleyball Federation(プロバレーボールフェデレーション)が開幕した。同リーグは「これぞ真のプロリーグ」と謳われている。アメリカでは女子バレープロリーグは1980年代後半や2000年代初めにも存在したが、わずか数シーズンで幕を閉じている。開幕から全米7都市で多くのファンが熱狂するプロバレーボールフェデレーションとは……。
バレーボールのメジャーリーグ
2024年1月24日にAtlanta Vibe 対Omaha Supernovas で開幕したプロバレーボールフェデレーション。各チーム24試合行い、5月中旬に上位4チームで準決勝、決勝を行う。 Atlanta Vibeアトランタ バイブ( 都市名/チーム名、本拠地ジョージア州アトランタ市)、 Columbus Furyコロンバス フリー(オハイオ州コロンバス市)、 Grand Rapids Riseグランドラピッズ ライズ(ミシガン州グランドラピッズ市) 、 Omaha Supernovasオマハ スーパーノーヴァス(ネブラスカ州オマハ市)、 Orland Valkyriesオーランド ヴァーキリーズ(フロリダ州オーランド市)、 San Diego Mojoサンディエゴ モジョ(カリフォルニア州サンディエゴ市)、 Vegas Thrillベガス スリル(ネバダ州ラスベガス市) の7チームが7都市に本拠地を置く。次のシーズンはさらに3チーム増えることが決まっている。 アメリカでは2021年にAthletes Unlimitedアスリーツアンリミテッドというプロリーグが開幕したが、こちらは通常のプロリーグとは一味違い、4チームが毎週メンバーを変え、チームの勝敗と個人スタッツのポイントで最優秀選手を競うというもの。5週間の短期間でもある。(詳しくは、バレーボールマガジンのサイトのコラム欄2021年2月26日、3月17日、4月20日、2022年3月7日、5月6日をご覧ください。「アメリカ女子バレー」でサイト内検索可) では、プロバレーボールフェデレーションは何が違うのか? まず、欧州やブラジルなどのクラブチーム形式とは違い、各チームに個人やグループのオーナーがいるバレーボールだけのプロチームである。同じアメリカのバスケットボールNBA・WNBAをイメージして頂ければわかりやすいと思う。チームのオーナーも起業家や元アメフト選手、元ビーチバレー選手、エンターテイナーなど様々な分野の人がいる。そこに経営や財務を専門とする経験豊富なスタッフからなる確固たる基盤を作り、ワールドクラスの選手とスタッフそしてアリーナを有する。新人選手がドラフト会議を経て入団するのもアメリカならでは。そして何よりも、選手が生活できる金額を稼げることを宣言している。気になる年俸であるが、約30年続くバスケットボールのWNBAの初年度の給与と同等水準だということで、基本給は6万ドル(1ドル150円として900万円)、そこにチームや個人の成績でボーナスが加算されていく。来シーズンは既に給与のアップが公表されていて、トップ選手で17万5千ドル(2625万円)に達するようだ。