【長崎】長崎市民総合プールは松山陸上競技場に移転 鈴木市長が最終判断示す
NCC長崎文化放送
長崎南北幹線道路の整備に伴い、長崎市松山町の市民総合プールをどこへ移転するのか? 【写真】長崎市民総合プールは松山陸上競技場に移転 鈴木市長が最終判断示す
鈴木長崎市長は15日、同じ平和公園内西地区の市営陸上競技場に移す考えを示しました。 鈴木市長: 「プールを陸上競技場に、そし陸上競技場を中部下水処理場跡に、このパターン4の方針が適当であるというふうに我々としては考えております」。 鈴木市長は市役所で被爆者4団体の代表に説明する形で市民総合プールの再配置先を隣接する「市営陸上競技場」にする考えを示しました。 長崎市と時津町を結ぶ幹線道路の建設に伴い、市の検討委員会は、市民総合プールを、隣接する市営陸上競技場に移す案と茂里町の中部下水処理場に移す案の2つに絞り、鈴木市長に最終判断を委ねていました。 プールを陸上競技場に移す場合は、基礎整備費用が約4億2000万円、中部下水処理場に移す場合は6倍以上の約27億円にのぼるとされています。鈴木市長は、陸上競技場への移転を選んだ理由について「コストに20億円以上の開きがあること」や検討委員会で支持する意見が多かったことなどを挙げました。 また陸上競技場に市民プールを移転した場合でも1周600メートルの外周園路は、現状と近い位置に確保でき、広場も市民の憩いの場となるよう可能な限り確保するとしています。 被爆者団体側は「陸上競技場は爆心地に近く、多くの爆死者の遺骨も埋まっている」などと反発しましたが、市長は陸上競技場のある平和公園西区は街の振興や平和を感じるスポーツゾーンだと強調し、議論は平行線を辿りました。 終了後、長崎県被爆者手帳友の会の朝長万左男会長(81)は「長崎の貴重な空間をスポーツ施設で埋めてしまっていいのか。僕は反対です」と話しました。
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