ファンタジー時代劇orラブコメ 中国ドラマの人気ジャンルからオススメの2作
ファンタジー時代劇からラブコメまで、テレビや配信などで最近よく見かけるようになった中国ドラマ。何を観たらいいのか迷っている方にオススメしたいのがお得なコンパクトDVD-BOXシリーズ。ひとBOXが5500円(税込)のスペシャルプライスで購入できる本シリーズ。最新作は10月23日に発売となる『斗羅(とら)大陸~7つの光と武魂(ぶこん)の謎~』と『恋した彼女は宇宙人』。ファンタジー時代劇とラブコメという中国ドラマの人気ジャンルから2作をご紹介します!
ヒーローの覚醒と成長を描く、トップスター主演の人気作
『斗羅大陸』は、中国のトップスター、シャオ・ジャン主演のファンタジー・アクション大作。シャオ・ジャンといえば、大ヒット中国時代劇『陳情令』でブレイクし、いまやGUCCIやTODSなどのブランド・アンバサダーもつとめる人気スター。日本にもファンは多く、彼の誕生日にはファンによって東京や大阪の大型ビジョンで特別映像が放映された。 そんな彼が演じたのは、美しいが力の弱い藍銀草の武魂をもつ少年・唐三。武魂とは斗羅大陸に住む人がもつ特殊な力で、人々はその力を駆使して戦う。実はもう一つ、強大な力を発揮する武魂をもっていた唐三は、住んでいた村をはなれ、師匠や友人、ライバルなどとのさまざまな出会いと戦いを経て、潜在的な能力を覚醒させていく。純粋で心優しい村の少年が、優しさはそのままにタフなヒーローに成長していく姿をシャオ・ジャンが好演。アイドル出身だがデビューが遅かったシャオ・ジャンは少年という年齢ではないのだが、驚くほどの透明感でピュアな少年役を演じている。個性豊かな登場人物や、それぞれのもつ武魂のビジュアルも楽しく、アクションシーンのスピード感ときらびやかさに驚かされる。VFX、美術、衣裳を中国歴史大作ドラマの名だたるスタッフが手がけており、しっかりと作りこまれた世界観が楽しめる。
ヒロインはかわいすぎる宇宙人、笑って泣けるラブコメディ
もう一本の『恋した彼女は宇宙人』は、ケプトン星から地球へやってきたヒロインが、星へ帰ろうとするものの宇宙船を呼ぶ発信機をなくしてしまい、それを拾って持っていると思われる地球人の男性に接近するうちに恋に落ちてしまい……というドタバタラブコメディ。 「最高にスイート」「おバカで笑える」「泣ける」などとコメントされ、大手配信サイトTencentの視聴者評価8.3(10点満点)を記録した本作は、小七と名乗ることになった宇宙人のヒロインがとにかく無邪気でキュート。地球の男の胸筋(と男性ホルモン)が大好物でついついベタベタさわってしまったり、ひょんなことからレストランで働くことになり、金の亡者の店主(でも意外に人はいい)にこきつかわれても、元気いっぱいデリバリーの仕事に励んだり。発信機を取り戻すために近づいたFグループの総裁・方冷に追っ払われてもくじけない。自身のもつ力で時を止めて、誰も動かない街の中をルンルンと歩いたり、ピューンと瞬間移動したときの得意そうな顔もかわいらしく、まさにスイート。そんな彼女に、やり手でクールな方冷が次第にほだされてしまうのも納得だ。しかし方冷には悲しい過去と記憶障害があり、彼に近づく令嬢、方冷を邪魔に思う義理の母などが登場し、物語は「おバカで笑える」から「泣ける」に転換。二人の恋の行方は? 小七は宇宙に帰ってしまうのか? 日本のドラマではなかなか見ることのないファンタジ―時代劇と、宇宙人とのラブコメディ。どちらも日常を忘れて没入すること間違いなしのドラマなのでぜひ、視聴してみてください。 文=熊坂多恵 制作=キネマ旬報社
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