首相、参院選で裏金議員公認検討 旧安倍派、政倫審で最終判断
石破茂首相は3日の参院代表質問で、自民党派閥裏金事件に関係した旧安倍派の参院議員について、来年夏の参院選に出馬する際は公認する方向で検討していると事実上表明した。「衆院選と違う対応を行うことは現時点で考えていない」と述べた。旧安倍派27人が参院政治倫理審査会に出席する見通しとなったのを踏まえ、説明ぶりをみて最終判断するとみられる。立憲民主党の辻元清美代表代行は代表質問で「裏金脱税事件の決着はついていない」と実態解明を求めた。 裏金事件に絡んで政治資金収支報告書に不記載があった議員のうち政倫審に出席しておらず、来夏に改選を迎えるのは旧安倍派の15人。衛藤晟一氏ら不出馬を表明している議員を除き、既に多くは公認が内定。 10月の衆院選の公認に関し、自民は(1)党則に規定する「選挙での非公認」よりも重い処分を受けた者は非公認(2)それより軽い党役職停止処分1年を受け政倫審に出席していない者は非公認(3)より軽い処分でも説明責任が十分果たされず地元理解が進んでいないと判断した場合は非公認―との基準を示した。