実感ある?「定額減税」25日の給与明細にも“変化” 街の人は…
セールは都内の楽器店でも… 記者 「期間限定のスペシャルプライスと書かれています」 様々な楽器が安くなる、今月限定の“定額減税セール”。 しかし、訪れていた客の親子は… ――(定額減税)セールを知っていた? 母親 「いや、知らなかった」 ――定額減税についてどう思う? 母親 「実感がないというのが」 息子(22) 「初めて聞いたレベル」 母親 「実物(4万円)がバンっていただけるものじゃないので」 「実感がわかない」といい、定額減税を意識せず買い物をしていました。 ◇ 一方、減税分の使い道を悩んでいたのは子育て中の家族。 夫・大輝さん 「あなた(子ども)の分も4万円入るらしいですからね」 納税者の扶養家族も対象のため、子ども分も減税されます。 夫・大輝さん 「外食行くくらい? でも外食行ければいいか」 妻・恵美さん 「あんまり行かないからね、外食」 夫・大輝さん 「まあでも、生活費だよね…」 話し合いの結果、“ちょっと外食”したら“生活費”に回すことに。 妻・恵美さん 「(お金を)もらったって感じはしないね」 夫・大輝さん 「うん。まあコロナの時みたいに、(給付で)10万円ポンだったらちょっと変わったのかもしれないね」 「給料上がるのを実感してほしいという狙いなんですよね? 1回だけ感じて、あとどうしろって」
1人4万円、1回のみの定額減税。その効果について専門家は… 三菱UFJリサーチ&コンサルティング 小林真一郎主席研究員 「お得感というのがない。預金口座の金額がいつもよりちょっと多いという感覚であれば、消費しようかっていうふうになかなか思えない。景気を押し上げるような効果は、現時点ではまだ期待できない」 政府関係者からも… 政府関係者 「仕組みも複雑で、今から思うと給付の方がわかりやすかったのでは」 「首相の“増税イメージ”払拭の目的が大きかった」 物価高に負けない、消費の実現へ。計画的でわかりやすい政策が求められています。 (6月25日放送『news zero』より)