Apple Vision Proは「異空間にワープしたレベル」家電芸人かじがや卓哉が本音レビュー!
「Apple Immersive Video」と呼ばれるAppleが配信するApple Vision Pro用の映像のコンテンツでは、崖の上にいるシーンがあるのですが、それこそ下を向いたら自分が本当に崖から落ちてしまいそうで、実際に怖い!という感情になります。
同じくApple Immersive Videoに、歌手のアリシア・キーズさんのコンテンツがあります。 あるレコーディングスタジオで、彼女が僕に目線を送りつつ歌ってくれるというものなのですが、それは本当に、彼女と同じスタジオにいて、あたかも自分に向けて歌ってくれているような感覚になります。 さらに雑談の風景の中にいるので、彼女とは軽い友達なんじゃないか、と錯覚しそうになるほどです。 動画コンテンツを楽しむ以外にも、iPhone 15 Proを使って自分で撮影した写真や映像をApple Vision Proで見るのもおすすめです。 iPhone 15 Proの「空間ビデオ」機能を使って撮影したものは、自分で撮影したものでも、3Dで見ることができるんです。 被写体が目の前に実在しているかのように再生されるので、お子さんの成長記録や旅行の記録など、大切な思い出をたくさん撮影しておくと、見返したときにすごく感動すると思いますよ。
今後、どのように広がっていくと面白そうなのか?
この製品をもっと普及させるには、さまざまなプレイヤーにアプリやサービスの開発に参入してもらい、コンテンツを充実させることが必要だと感じます。 例えばチケットが入手困難だったり、来日が少なかったりするアーティストのライブが、Apple Vision Proで「まるで最前列にいる」かのように見えたら素晴らしいですよね。 スポーツなら、MLBや欧州サッカー、オリンピックなどが自宅にいながらスタジアムにいるかのように観戦できる、なんてこともApple Vision Proなら可能です。
仮にそうしたサービスができたとしたら、チケット代や海外遠征などの交通費に多くのお金をかけていた人が、Apple Vision Proを買って自宅でライブを楽しむようになるかもしれない。 忙しくてスタジアムに行けない人が、テレビの上位互換としてApple Vision Proで観戦するようになるかもしれない。 新しいコンテンツによって、今までになかった新たな需要が生じるのではないでしょうか。 もし、1人1台の普及が価格的に難しければ、興行主がApple Vision Proを使ったパブリックビューイング会場を作っても面白いのではないかと思います。 このように、サービスやコンテンツの開発がひとつ進むと、エンタメをはじめ、さまざまな物事のあり方が、Apple Vision Proを軸としたものに変わります。 そうなると、Apple Vision Proが僕らの日常に欠かせないものになるかもしれません。 Apple Vision Proは、未来を変える可能性を秘めた凄い製品だと思います。 ガジェット好きの方には、Apple公式サイトから無料体験の予約ができますので、いち早くこの新しい体験を経験してほしいです。「まだそこまでは」という方は、こんなにも凄いデバイスが出現したんだということを、普及するまでの間、頭の片隅で覚えておいてもらえるとうれしいです。 最後に、かじがや卓哉の“家電ミニコーナー”。 店で家電を買うとき、「詳しい店員さんの話を聞きたい」「選び方を教えてほしい」など思いますよね。 そんな人は「家電製品アドバイザー」の認定証をつけている販売員を探してみてください。
「家電製品アドバイザー」とは、家電製品に対する豊富な知識をもとに、お客様のニーズに最適な製品を提案し、家電の選び方や活用法に関するアドバイスをする人のことです。 「AV情報家電」と「生活家電」のふたつのアドバイザー資格があり、両方を取得すると「総合アドバイザー」と呼ばれます。 ただし、資格はあるのにあえて認定証をつけていない販売員もいますので、詳しそうな人を心の目で見極めることも重要です! ※レビューは、個人の感想です。 かじがや卓哉=写真・構成 桜井鈴貴=取材・文 アントレース=編集
OCEANS編集部